こんにちは、みなさん。パパっと先生です。
みなさんは “真面目” のプラスのイメージってどんな感じですか?
“何事にも一生懸命”
“気配りができる”
“計画立てて行動できる”
“道徳的である”
全部正解ですよね。僕も聞かれると
“どんなこともきっちりする”
とか
“誰かのために行動する”
って答えると思います。
まぁ、逆にマイナスイメージとして
“融通が利かない”
“考えすぎる”
“正義感が強すぎる”
などあると思いますが、そこは人それぞれの考え方。
真面目に働いている人ほど、鬱になりやすいらしいので注意が必要ですね。理由は明確。
“真面目” の負のイメージである
“融通が利かない”
“考えすぎる”
“正義感が強すぎる”
このあたりからくる、完璧じゃないといけないという感情。自分がそうじゃないとなかなか納得できないんでしょうね。
ぼくも近い部分があるのでよく分かります。
今回は、ぼくが真面目に働いていた、自分を追い詰めることになったときのお話です。
3月が1番ドキドキする
3月。卒業の季節。この時期ぐらいになると、次、どの学年を担当するかで職員室がソワソワします。
噂好きのおばちゃん先生の大活躍シーズン。(笑)
「あの人また1年生らしいわよ」
「次は誰が校長室に呼ばれるかしら?」(学年人事は校長先生に委ねられています)
どの職場にも、“あの人にきいたら何でも知っている” そういう人いますよね。
どっから仕入れているんでしょうね。情報。株とか仮想通貨で活かしたらいいのにね。(笑)
とはいえ、放課後にみんなで、来年度の担任予想の表を作ってみたり、○○先生と一緒の学年を持ってみたいなぁ~と話したりするのが楽しかったりします。
そんなに人数がいるわけでもないので、大どんでん返しはそうそうないんですけどねぇ。大体みんなが予想した通りの人事になります。
持ちたい学年は?
もし、先生をするならどんな学年を持ってみたいですか?
子どもらしい子が多い学年。
元気で楽しそうな学年。
何事にも前向きに頑張れる学年。
考えただけでも何だか楽しそうな1年がスタートしそうですよねぇ。いやいや、スレた子どもたちを熱血でまとめ上げる!それもいいですねぇ。(めっちゃパワーいりますが。汗)
自分が持ちたいと思える学年を持たせてもらえると、最高です。
ぼくのいた学校の最重要課題は…
“次の6年を誰に持ってもらうか”
でした。
- 過去、幾度も崩壊を起こした学年。
- 個々で見てもしんどい子が多い学年。
- 去年、ビシッとした先生で何とか耐え、その先生の色が濃く残る学年。
- 他の学年より、1クラスの人数が多い学年。
持ちたい要素…う~~~ん、ナッシング!!
はじめる前から、諦めるのは教師としてイカンと思いますが考えただけで、危険な香ばしい香りが漂っている…。一応、先生には事前に
“どの学年をもちたいか?”
みたいな、希望調査があります。あくまでも希望…。一生懸命働いて、割となんでもこなせる、どの学年でも頑張れる人ほど、この希望が通りません。(笑)
よく意味の分からない希望調査です。
結局のところ、
“しんどい学年は持たせられない”
“担任を任すにはちょっと厳しい”
という方から、決まっていき、どこでも頑張れる方は、
「まだ決まってないところでお願いしましょう~」
というような感じで決定していくことが多いです。みんなの希望が分散すれば、ニコニコ笑顔で次の学年が決まるのですが、そんなことはほぼありません。
6年生の希望は、デケデケデケデケデンっ!!
「ゼぇ~ロ~~~~」
校長先生から発表がありました。ですよねぇ~。そうなりますよねぇ~。いませんよねぇ~。ということで、ここからは校長先生と各個人で長~いお話し合いが始まるのであります。
校長先生と要相談
パパっと先生は序盤でお呼び出し。6年を打診されることは、覚悟していましたが断る気マンマンで、いざ戦場(校長室)へ~。
校「悪いんやけど、6年生をもってほしい」
パ「正直、イヤです」
校「次で転勤するやろ? 最後に持って一緒に出て行く終わり方もアリちゃうかな?」
パ「6年持ったら、残業増えます(行事の用意や授業準備で)」
「採用試験受け直さないといけない(地元に帰るため)ので、勉強したいです」
「何より、また高学年ですか…他の学年も持ちたいです」
校「…」
「そうやんな~。」
「ちょっと考えるわ。」
パ「失礼します」
ふぅ~。危機回避!! 正直、今回だけは仕事に100%打ち込めない。そんな時期。採用試験、新天地での生活準備、自分のことでいっぱいいっぱいになるだろう。
だから、仕方ない。
そう自分に言い聞かせていた気がします。
自己防衛ってやつですね。“先生だったら断るとかダメでしょ” そう思われるかもしれませんが、ぼくはいいと思います。
だって先生も人ですから。無理なものはムリです。限界を超えて働いて体を壊したら、元も子もありません。
6年生担任が決定
が、しかし。決まらぬ6年。周りの先生は、
“パパっと先生しかいないでしょ”
“持てる人、他におる?”
そんな感じに…。自分に自信があったわけじゃないけど、自分でも、消去法で考えると、あの人か…自分か…。そうなるぐらい駒不足な学校でした。先生の数は40人ぐらいいたんですけどね…
何度か校長先生と面談を重ね、6年を持つことが決定。
「持たせられる人おらへんねん。頼むわ~」
と言われたのが心に残っています。真面目な性格も作用して、
「仕方ないか」
と腹をくくりました。
持つと決めたとき、自分の心には、
“自分がやると言えば、みんな次へ進める”
“やらなきゃ他の人に迷惑かける”
という思いがありました。完全に真面目人間の発想…。(笑)真面目なみなさん。似たような経験ありませんか?
今ならこのときの自分に
「ちょっと待てぇぇぇぇいっっ!!」
って言ってやりたいです。
結局、前担任団によってパパっと先生よりのシフトをひいたクラス編成がなされ、色んな子どもがいるクラスを任されることになりました。
引き継ぎをされても有名人以外、正直分かりません。
“忙しくなるけれど、頑張ろう”
“案外いけるかも”
そう思っていました。
自分のことだけを考えれば、このときがピークだった気がします。あとは坂道を転がるかのように崩れていく。このときは、知る由もなかったです。
今思うこと
真面目な判断が、自分の心と身体を蝕んでいく。
“自分がやらなければ、頑張らないと!”
“誰かのために自己犠牲”
経験あるんじゃないでしょうか?
もし今あなたが、“限界” もしくはそれに近いと感じていたら、今すぐ休むべきです。誰かに頼るべきです。それが今あなたにできる “真面目な判断” だと思います。
鬱っぽくなるまでは、
“誰かのために行動する”
そう考えて働くのが美徳だと思っていました。でも休職の間に自分を見つめ直し、自分の考えていた
“誰かのために行動する”
の “誰か” に一番大切な “家族” や “自分” が含まれていなかったことに気づきました。
性格はそんなに簡単に変えられなくても、“考え方を変える” ことはできると思います。
真面目な人ほど、“誰かのために” という思いは強いと思います。その “誰か” に “大切な家族や自分” を入れてあげてくださいね。
次回は、限界を超えたときに現れた “異常” について書こうと思います。今思えば、このときに気づいていたら…と思うこともあります。
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