子どもが小学校に入学すると、共働きの方はおそらく学童保育に入れると思います。しかし、学年が上がってくると子どもも学童を嫌がり、帰ってから友達と遊びに行きたくなってくるのではないでしょうか?
そこで考えられるのが、子どもに鍵を持たせて自分で家に入る方法です。いわゆる「鍵っ子」っていうやつですね。
鍵を持たせるうえで一番心配になってくるのは、やはり防犯面だと思います。近年は物騒な世の中になっているのでなおさらです。
ぼくは教師をしていたため、今までいろんな鍵の持ち方をしている子どもを見てきました。ストラップにつけたり、ランドセルに入れたりと各家庭色々と工夫をされています。
今回は子どもの鍵の持たせ方を紹介しますので、今から子どもに鍵を持たせようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
家庭によって持たせ方は様々 それぞれのメリット、デメリットを紹介
子どもに鍵を持たせるなら、この方法が誰でもベスト!! という方法はおそらくありません。子どもによって個性があるからです。しっかりしている子どももいれば、せっかちな子どももいます。
ぼくが今までみてきた鍵の持ち方を紹介していきます。メリットがあれば、もちろんデメリットも存在します。子どもに合った持たせ方を見つけてくださいね。
ストラップで首から下げる
昔ながらのストラップなどで首から下げる方法です。
メリット
なくす可能性が少ないです。常に身につけているからです。家に帰ったときもさっと鍵をとり出して開けることができるので、使い勝手もいいと思います。
デメリット
体育のある日はなくす可能性が高まります。ストラップタイプの鍵をつけている子どもは、体育の時は外していることがほとんどです。付けたままではダメという訳ではありませんが、ぶらさげていたら邪魔ですからね。
そして着替えの際に紛失という事例は、何度も遭遇しました。ですから着替えがある日には少し注意が必要です。
伸びるタイプのストラップで洋服に取り付ける
ベルトの通し穴の部分にストラップをつけ、ズボンのポケットにしまう方法です。
メリット
なくす可能性が少ないです。ズボンと一体になっているからです。家に帰ってもさっと鍵をとり出してドアを開けることができるので、使い勝手もいいと思います。
また一目では鍵を持っているということが分かりにくいことも防犯面からすればメリットといえるでしょう。
デメリット
なくした場合、どこで無くしたかが分かりにくい。ストラップを過信すると危険です。
こんなことがありました。「先生、ストラップが切れて鍵がない…」あのときは、みんなで探しました。首から下げている場合は、体育での着替えなど予想がつくのですが、この場合は、どこで無くしたか見当がつきにくいからです。
子どもは、壁にもたれたり、ズボンに入っていると振り回したりしますのでストラップ切れには注意しないといけません。
ランドセルの肩ベルトに取り付けるものや吊り下げタイプを利用
ランドセルの肩ベルトに取り付けるものや、吊り下げるタイプのものが販売されています。
メリット
引っ張ればすっと鍵が出てくるので、非常に使いやすいです。しっかりとカバーされているので鍵をなくす心配も少ないと思います。
デメリット
ランドセルの外側についているので、見る人が見れば鍵っ子だなということはすぐに分かります。そういう人は、下調べをしていることが多いので防犯面で不安な方には向いていないかもしれません。
ランドセルの内側のファスナー付きポケットに入れる
ランドセルの内側のファスナー付きのポケットにストラップをつけて入れておく方法です。
メリット
なくすことはまずないでしょう。学校でランドセルの内側のポケットを開けることはまずないからです。防犯面からすれば、これが最強でしょう。
デメリット
鍵を出すのが面倒くさいです。いちいちランドセルを置く必要があるからです。
また、最近はあまりないと思いますが、帰り道にランドセルを置いたまま公園などで遊んでいると、鍵を放置していることと同じになります。特にランドセルは住所、名前を書いた紙を入れている場合が多いと思いますので、注意が必要です。
鍵を持たせるうえで気をつけたいポイント
鍵をなくさないように、どう持たせるかも大切ですが、他にも気をつけておくべきポイントがあると思います。
鍵の重要さを子どもに理解させる
子どもに鍵を持たせるうえで最も大切なことは、鍵の重要性を理解させることです。子どもは、「鍵=ドアを開けるもの」ぐらいの認識しか持っておらず、重要性を理解せず鍵を持つと、学校で友達に見せびらかしているレベルだからです。
ですから鍵はどれほど重要なのか、その鍵をなくすといったいどういうことが起こるのかを子どもに考えさせ、教えてあげましょう。子どもが鍵の重要性を理解することができれば、必然的に鍵を大切に扱うようになります。
鍵の使い方を練習する
スムーズに鍵が開けられる練習をしてあげましょう。子どもは弱い存在なので、鍵をゆっくり開けているところを不審者に目撃されると、そのまま押し入られる可能性もあるからです。
鍵を開けるときは、周りに人がいないか確認する。家に入ったらすぐに内側から鍵をかけるなど、防犯面でできることを教えてあげましょう。
鍵を持たせるという思考を変える
それでも不安だという方は、鍵を持たせるという思考を変えましょう。鍵は持たなければなくすことは絶対にありえません。ですから、鍵を持たずに済む方法を考えましょう。
電子錠
玄関のドアを電子錠に変えてみるのはどうでしょうか? 最近では後付けできるタイプのものもありますので、子どもが鍵をなくしそうな場合はいいかもしれません。
ただし、暗証番号タイプのものだと子どもに絶対に喋ってはいけないということと、防犯性を高めるなら、定期的に番号を変える必要があります。大人にとっても鍵が一つ減るのは、ありがたいので電子錠にかえるという手段もありですね。
キーボックスを使う
玄関回りにキーボックスを設置しましょう。その中に鍵を入れておけば、持ち運びする必要はありません。
ただし、明らかにここに鍵が入っていますよ!! というような設置の仕方では、防犯性は高いとは言えませんので、家族だけが分かる場所に設置するようにしましょう。
まとめ
鍵の持たせ方は、子ども一人ひとりの性格もありますので一概にこれが一番いいとは言えません。ですから、子どもと一緒にその子に合った持たせ方を考えていく必要があると思います。
鍵を持つということは、自立に向けたいい機会だと思います。子ども自身の防犯意識を高め、上手に鍵が扱えるようになってくれると嬉しいですね。
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