教員採用試験といえば、筆記試験と面接試験が必ずあります。面接試験の日に実技試験も同時に行うという自治体も少なからずあると思います。
一般の企業に面接に行くのであれば、スーツに黒のバッグでいくことがほとんどだと思いますが、教員採用試験に至ってはそうでないことも正直多いです。
学生さんの場合、初めての採用試験だと思いますので「どんなものを用意すればいいの?」と不安になることと思いますので、ぼくの経験も踏まえて、どんなカバンがいいか、何を持って行くべきかを紹介したいと思います。
面接試験に適したカバンは?
まず頭を悩ませるのはカバンでしょう。就活用のバッグがあればそれがいいのは分かると思いますが、教師のみを目指している人は、そんなカバンを持っていないことが案外多いです。ぼくも実際学生の頃は持っていませんでした。
結論からいいますと、カバンは何でもOKです。面接の中身さえあれば合格できます。面接官は、カバンを見て合否を決めているわけではないですからね。
とはいうもののやはり面接ですので気になると思います。詳しく説明していきますね。
リュックはNG?
大学生ならリュックを使っている人が多いのではないでしょうか? さすがにリュックで面接に行くのは… と思っていらっしゃるかもしれませんが、リュックで面接を受けて合格している人はいましたよ。
これはぼくが他県に移るため、現役で受験したときの話です。
ぼくの受験番号の前の人が、結構使い古したリュックで面接試験に来ていました。歳は30歳半ばぐらいだと思います。内心「いい歳してマジか!? この人落ちるだろうなぁ」と思っていましたが、結果を見ると合格していました。
白いリュックで使い古されていて、汚れが所々目立っていたんですよ。よく見ると少しほつれているところもあって「なぜ、面接にこのカバンを選んだんだろう?」と疑問に思いました。今でも思い出せるぐらい印象的なカバンでしたが、合格できたということはその人はきっと面接の中身がよかったんでしょう。
ですからリュックで受験したからといって「即不合格!!」なんてことはありませんので、安心してください。
ただ面接試験は、印象が非常に重要です。明らかに汚らしいものは第一印象が悪いといえるでしょう。事実ぼくは「それはないな~」と思ってしまいましたからね。
面接官の中には「えっ? リュックで来たの!?」と思う人もいるかもしれません。他にカバンを持っているのであれば、普段から使っているからといってあえてリュックをチョイスしなくてもいいと思います。
もしも同じぐらいの面接点数の人が2人いて、1人しか合格できないような状況になった場合、合否を分けるのはそういう部分かもしれません。まぁこれは極端な例ですが、そんなところで不採用になる可能性があるのであればカバンを用意してもいいと思います。
どんなカバンがいいの?
もし教員採用試験のためにカバンを買われるなら、どんなものがいいかについて解説します。
カバンは、スーツの色と同系色のものを選ぶことが多いと思いますが、採用試験の面接ですので色は無難に黒がいいでしょう。おそらくカッターシャツに黒のパンツスーツスタイル(女性の場合はスカートもあり)が多いと思いますしね。
できれば自立タイプのものを買われることをオススメします。なぜかというと面接試験ではカバンを置く場所は、たいてい自分のすわるイスの横になるからです。
面接中にバタン、バタンと何度も倒れられえると集中できませんし、面接官も多少は気になります。ですから高価なものでなくとも、自立できるタイプのカバンがオススメです。
家庭訪問や研修で使うことは間違いありませんので、教師になってから買うぐらいなら採用試験の時に持っておいて損はないでしょう。
エコバッグも持っておこう
面接と同じ日に実技試験がある自治体もあると思います。実技試験となると、着替えが必要になってきますので持ち物が増えます。
そこで使いやすいのがエコバッグです。実技試験のときは、エコバッグに持ち物を入れて受験し、面接試験のときはカバンの中にしまうことができるからです。
ひとつカバンに忍ばせておくと、役に立つと思いますよ。
持って行くべき持ち物
持ち物については受験票や要項に書いてあると思いますが、忘れがちなもの、あれば便利だったものを紹介しようと思います。
タオル
教員採用試験の受験シーズンは夏ですので非常に暑いです。特に公立高校が受験会場になっている場合は、空調設備がそこまで整っていないところも多いですのでタオルは必需品です。
試験中はさすがに使えてもハンカチですが、待っている間にタオルがあると便利だと思います。
実技試験のあとに面接がある場合は、持っておいた方がいいですね。さすがに汗だくで面接を受けるわけには行けませんので…。
ぼくはそこまで汗かきではない方ですが大活躍でした。どこで活躍したかというと試験会場までの道中です。「なんでここを試験会場にしたの?」っていうぐらい最寄駅から遠かったです。しかも山の上。行きはかなりの上り坂で、会場につくまでで汗だくになってしまいました。
試験以外で汗をかくこともあるので、一枚準備しておくと安心ですよ。
のり、ボールペン
これは案外持っていない人が多いと思います。特にのりです。何に使うかというと、受験結果を自宅へ郵送するために多くの自治体は、試験会場で封筒に自分の住所と名前を書くと思います。
「返信用封筒、切手」までは要項に書かれていますが、それをどう使うか、誰が書くのかまでは書かれていません。
何度も受験している人なら分かると思いますが、初めて受験する人にとっては「ただ提出するもの」だと思っても不思議ではありません。
もうお分かりだと思いますが、ボールペンは宛名を書くために、のりは切手を貼るために使います。持っていないからといって不合格になることはありませんが、焦らないためにも携帯しておくといいですよ。
ビニール袋
何かと活躍するのがビニール袋。持ってきた靴を入れて校内へ持って入るときにも使えますし、実技で使ったシャツなどを入れるときにも使えます。
カバンに入れておくと、どこかで役立つでしょう。
軽食
パンやおにぎりなどのちょっとした食べ物を持っておくといいかもしれません。特に面接時間がお昼を挟むか微妙な時間帯に設定されてしまった方です。
ぼくが受験した自治体は2次試験が実技と面接が別日でした。実技の集合時間は11時30分。体操とバスケ、音楽だけなので1時間程度かなと考えていたのですが甘かったです。一人ひとりが長いため、待ち時間がとても長かったんです。
全て終わって試験会場を出たのは3時半でした。試験が終わってからお昼を食べようと考えていたので腹ペコでした。実際、待っている間にお腹が鳴ってましたしね。先に食べておけばよかった。
面接や実技の試験は、待ち時間が非常に多いため何時に終わるか予想がつきにくいです。お腹がすいたら集中できないという人は、お腹を満たすことのできるものを何かカバンに入れておくといいかもしれませんね。
まとめ
面接試験に全力を注ぐためにも、カバンや準備物に気をとられないようにしたいですね。特に気になるのは、やはりカバンだと思います。
就活用のカバンなどを持っておらず、他のバッグでも大丈夫か気になる方は、あらかじめ買っておいた方がいいと思います。その方が試験にも集中できるからです。
買ったカバンはそこでおしまいではなく、合格してからの初任者研修や家庭訪問で十分使えますので無駄にはなりません。
事前に準備をしっかり整え、万全の態勢で面接試験に臨んでくださいね。
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