どうも、パパっと先生です。
今回は、前回オススメした絵本 “しろくまのパンツ” の作者であるtupera tupera(ツペラツペラ)さんの作品を2つ紹介したいと思います。 “ぼうしとったら” “やさいさん” です。
2つともしかけ絵本になります。もちろんtupera tuperaさん独特の面白い部分もありますが、今回の作品は非常に勉強になる部分もありますのでぜひ注目です。
作者紹介
作者は、tupera tupera(ツペラツペラ)さん。外国の方ではございません。日本の方です。亀山達矢さんと中川敦子さんによるユニットです。絵本やイラストをはじめ、工作、ワークショップ、舞台美術、空間デザイン、アニメーション、雑貨など、様々な分野で幅広く活動されている方です。
一度、講演会を聞きに行ったことがあるのですが、お話されていることの端々にユーモアがあり話し上手な方でした。普段から、おもしろいことはないかと探していらっしゃるそうです。
内容
まずは、“ぼうしとったら”です。こちらの本は、2歳ぐらいから楽しむことができると思います。
どのような本かというと、男の子や博士、コックさんが出てくるのですが、その人に似合ったぼうしをかぶっています。でも、そのぼうしをペラッとめくるとそこには… 髪型がおかしかったり、頭の上に何かがいたりします。
例えば、コックさん。
立派なコック帽をかぶっていますが、ぼうしとったら…
「さぁめしあがれ。」
と、チキンステーキが頭の上に乗っています。
子どもと一緒に想像をもくもく膨らませたり、なんでやねん!! とつっこんだりできる本です。
もう一冊は “やさいさん” ことらも同じような、しかけ絵本なのですが勉強になります。出てくる野菜は、根菜たちです。野菜の葉っぱだけが見えていて、しかけ絵本でその下に野菜が隠れています。正直ぼくも葉っぱだけ見ても分からない野菜がありました。
普段自分が食べている野菜の葉っぱを見たことのない子どもって多いですよね。
「へぇ~こんな葉っぱなんだ」
と感心するページもあると思います。
絵本の言葉はシンプル。
「やさいさん やさいさん だあれ」
それだけです。
シンプルな展開ですので、物語の展開を考える必要がなく、「この野菜はいったい何なんだろう?」この一点に絞って想像することができるのが魅力的な本です。その言葉と葉っぱを見て子どもと一緒に考えてみてください。
オススメの読み方
“ぼうしとったら” は想像させてあげられるかがすべてだと思います。淡々とめくってもつまらない読み方になってしまうので、子どもに想像させてあげましょう。
とは言っても、ヒントが少ないのでなかなか想像することが苦手なお子さんには、
「何だと思う?」
だけの言葉がけでは難しいと思います。
おうちの人も一緒に
「お母さんはこだと思うな~」
「お父さんはこんな感じだと思うよ」
「○○ちゃんはどう思う?」
なんていう読み方ができれば最高ですね。
子どももきっと一緒になってもくもく想像を膨らませてくれるでしょう。めくったあとは、「わぁ~こうだったのかぁ~。面白いね~」
と楽しさを共有してくださいね。
“やさいさん” の方は、ただただ想像するのは少し難しいかもしれません。でも野菜によっては根っこの頭の部分が土から少し顔を出していますので、そこから想像できると思います。
この本は、どちらかというと読み終わってからが大切です。
近所に畑があって葉を見かけたら、
「あれは何の野菜の葉っぱかな?」
と声かけしてあげて一緒に考えてあげてください。
子どもの方から、
「あっ、あの葉っぱあれじゃないかな?」
と見つけてくれればこの絵本を読んであげて大成功ですね。
まとめ
今回は、tupera tuperaさんのしかけ絵本を2冊紹介しました。どちらも楽しいしかけがほどこされていて、大人も一緒にたのしめる本だと思います。
子どもと一緒に同じ本を読めるなんて、小さいうちだけなので、子育てにおいて絵本の読み聞かせは大人にとっても貴重な時間ですよね。
子どもと一緒にたくさん想像して、子どもと一緒に絵本からたくさん勉強してください。
一緒に本を読むことで、本好きな子どもに成長してくれると思います。
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