子どもって、頭から何かかぶるの好きですよね。うちの子どもも小さいころは、ズボンや手提げ袋、パンツなどをかぶって喜んでいました。
今回紹介する本は、かぶるまではいきませんが、つける本になります。
いしかわこうじさん作の「おめんです」というタイトルの本です。
お祭りに行って、お面を買ってもらったことのあるお子さんなら大喜び間違いなし!!お面を持ってないお子さんも、絵本を見てワクワクすること必須の本です。
オススメの理由は、動物がお面をつけているんですが、どんな動物がお面をつけているか想像を膨らますことができるからです。絵本を読むうえで、想像することは子どもの脳の発育にとって非常に重要なことです。
仕掛け絵本になっていますので、読みながら自分でお面としてつけてみることもできます。ですので、遊びながら読むことのできるユニークな一冊です。
内容
絵本を開くと、
「こわーい おにの おめん かぶっているの だあれ?」
というように聞かれます。横のページには、鬼のお面を手に持った動物が描かれています。大人が見れば、明らかに牛さんです。
しかし、子どもは「誰かな~?」と考えるでしょう。
仕掛けになっているお面を動かすと、下から可愛い笑顔の牛さんが登場。お面の裏側には、
「もぉー つのが かっこいい うしさん でした」
とかかれています。同じように次から次へと動物が絵本をかぶって登場してきます。
この絵本の魅力の一つは、お面と動物さんの笑顔のギャップにあります。こわ~い顔のお面をかぶっていても、その下には笑顔の動物さんが必ずいます。
「お面こわいけど、牛さんかわいいねぇ~」
なんて、声かけをしてあげながら読み進めてあげてください。
子どもも大人も想像できる本
冒頭でもお伝えした通り、この絵本はどんな動物がお面をつけているか想像することができます。子どもは一生懸命想像するでしょう。
お面以外の場所は、動物そのままの体ですのでそれをヒントに子どもたちは考えます。
簡単な動物もいれば、たぬきなど顔が分からないと結構難しい動物もいます。子どもがずーっと悩んでいたら、
「お腹の色ちょっとちがうなぁ」
など声を掛けてあげて、想像の手助けをしてあげてください。子どもが考えて、お面を取る。そこがポイントです。
そして、この本のおもしろいところ。なんと大人も想像することができます。想像するのは、大人でも楽しいです。お面をつけている動物はだいたい想像がつくのですが、
「作者がなぜその動物をチョイスしたのか」
を考えるのが大人的にこの絵本を楽しめるところです。
先ほど紹介した牛だと、鬼と牛、ツノでつながっています。おたふくのお面は、ブタがかぶっています。なぜだろうと想像すると、何となく分かってきますよね?
ちなみにキツネのお面をかぶっているのがタヌキです。なぜだか分かりますか?
答えは書かれていないので、大人が想像して楽しめればいいと思います。ぼくは、化けるつながりかな~と考えたり、「赤いきつねと緑のたぬきだ!!作者は、どん兵衛が好きなのかもしれない!!」と勝手に想像したりしました。笑
そんな風に読み進めていくと、大人でも面白いですよ。明らかに説明がつく牛さん何かだと、子どもと一緒に考えてもいいですね。
途中でタコも登場します。では問題です。
もしあなたが作者なら、タコには何のお面をつけさせますか?考えてみてください。絵本を見れば、必ず納得しますよ。
シリーズ、他の作品
この本には、シリーズがあります。タイトルは「おめんです2」そのままです。「おめんです」と同じようにいろんな動物が、お面をつけています。
「おめんです」をお子さんが気に入ったら「おめんです2」も買ってあげたら非常に喜ぶと思いますよ。
他にも
- どうぶついろいろかくれんぼ
- やさいいろいろかくれんぼ
- のりものいろいろかくれんぼ
- たまごのえほん
- みんなとぶよ!
などがあります。どちらかというと、小さいお子さん向けの作品が多いと思いますので、気になった作品がありましたらチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
この本は、仕掛け絵本なので遊べます。オニさんのお面をめくっておうちの人がつけてください。「オニさんだぞぉ~」
というと、子どもは喜びます。うちの子は怖がりだったので
「違う。パパっ」
と言って、外されました。可愛いお面も出てくるので試してみてください。
やってみてほしいのが、お子さんの顔にもつけることです。
「かわいい ○○のおめん つけているのは だ~れ?」
「にこっ。 ステキな笑顔の △△ちゃんでした~」
という風に遊ぶと、とても楽しいですよ。
お面をつけているところを鏡で見せてあげたり、写真を撮ってあげたりすると、この絵本が大好きになるでしょう。
この絵本を見ると、つぎのお祭りのときには必ずお面屋さんの屋台の前で足が止まります。屋台だとキャラクターもののお面もたくさんあるので喜ぶでしょうね。本物のお面を買ってあげると、お祭りから帰ったら子どもからこの本を持ってくるでしょう。
ぜひお子さんに読み聞かせてあげてください。
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