子どもにスムーズに宿題に取り組んでほしい!! 親ならば、誰しもが願うことだと思います。だってスムーズに取り組んでくれたら、子ども自身も楽しく勉強できるし、親もイライラしませんからね。
でも、相手は子どもですのでなかなかそう簡単にはいかない現状があると思います。日々悪戦苦闘しながら、宿題をさせようと頑張っているお母さんも多いのではないでしょうか?
ここでは、元教師であるパパっと先生が“子どもに宿題をスムーズにさせる方法”を紹介していこうと思います。
現役時代は、保護者にこのように話してきました。実際に効果があった子どもさんも多かったので試す価値は十分あると思います。ぜひ参考にしてみてください。きっと子どもさんの宿題に対する姿勢が変わりますよ!!
まずは勉強ができる環境を整えよう
まずは環境を整えましょう。どのような環境が自分の子どもにとって勉強しやすいのか考えてあげる必要があります。環境が悪い中では、勉強がはかどらず、やる気が出ないからです。
以下の3点を紹介します。現段階で出来ていない場合は、ぜひ取り組んでみてください。
机の周りの掃除が宿題をする第一条件
勉強が苦手な子どもにとって、宿題に取りかかるのは案外ハードルが高いです。なぜならやりたくないからです。それを「やってみようかな」という環境を作りましょう。
何をするかというと、机の上、周りのおもちゃなどを片付けることです。勉強以外のものが乱雑していると集中できないからです。
仕事をしていらっしゃる方は、自分に置き換えてみてください。デスクが散らかっていると、仕事の生産性が悪くありませんか? 何がどこにあるか分からず、効率が悪くなった経験があると思います。
子どもだとなおさらです。宿題に取りかかる前にまずは、机の周辺に気を配りましょう。
片付けが苦手で、とりあえず引き出しに押し込んでしまうお子さんの場合は、「どこにどう片付けるか」を一緒になってやってあげることが大切です。一緒に取り組むことで子どもは片付け方を学ぶことができるからです。
机の上に宿題を出しておく
片付けができたら、最後に宿題セットを机の上に出しておきましょう。ここまでがワンセットです。片付けの後、一呼吸置くとランドセルから宿題を出すのが億劫になるからです。
自宅で仕事をされたことのある方なら分かるのではないでしょうか? 始めてしまえばスムーズな仕事も、鞄から出すという行動に力が必要だった経験はないでしょうか? それと同じ心理です。
机の上に出してさえおけば、次に始めるときも取りかかりやすいです。「机の上の片付けの最後は宿題を出す」これをワンセットにする習慣をつけてあげましょう。
親が近くでみてあげましょう
可能なのであれば、親の目の届く範囲で勉強させてあげましょう。その方が子どもは安心して勉強することができるからです。親としても子どもの姿が目に入ることで安心できると思います。お互いにとってメリットがあるわけです。
リビングで勉強するのもいいですし、子ども部屋に親がいてあげるのもいいと思います。特に子どもが小さいうちは、近くで宿題を見てあげることは非常に重要です。
これについてはまた別記事で書こうと思います。
宿題をするにあたってのルール作り
宿題にとりかかる前にルールを決めておきましょう。ここでいうルールというのは、「宿題が先か? あそびが先か?」 そのルールではありません。
勉強のやり方についてのルールです。宿題での一番の難敵は、「難しい問題でつまずくこと」です。なぜかというと一度つまずいてしまうと、やる気が一気にそがれてしまうからです。それを防ぐためのルール作りです。
子どもがやる気を持って宿題に取り組めるよう、親もルール作りに協力してあげましょう。
簡単な問題から始める
シンプルですが非常に効果的な方法です。リズムにさえ乗ってしまうと、スムーズに宿題を終えることができるからです。
人間だれしも調子がいいときは、どんな作業も素早くこなすことができますよね。ですので、まずは自分を「絶好調モード」にしましょう。具体的に何をするかは、子どもによって変わってくると思います。
字が得意な子は、漢字の宿題から始める。算数が得意な子は算数を先にやる。音読が好きな子は、音読の宿題から始めても構いません。すべて苦手な子は、今日の宿題のうち自分一人でできそうなことから始めましょう。
慣れてくると、どんなときにでも応用が利くようになってきます。大切なことはスモールステップです。できることから始めましょう。
分からない問題は後回し作戦
宿題をしていてツライのは、分からない問題でつまずいたとき、そしてその後です。分からない問題でエネルギーを大量に使うと単純に疲れるからです。
10問宿題があって、2問目でつまずいたらあとの8問は苦行ですよね…。宿題には順番にしなければならないルールはありません。難しい問題はあとでゆっくり時間をかけてやればいいことを教えてあげましょう。
具体的には、低学年の場合「1分ルール」です。1分経って分からなければ、その問題は後回しにしましょう。高学年なら「2分ルール」にします。
時間を決めてあげることによって、簡単な問題から最後に難しい問題と取り組みやすくなります。習慣化してしまえば、テストの時もそのように問題を解いていくことができるようになるのでとても効率がいいです。
やる順番を上手くコントロールすることで、効率よく勉強をすることができるし、宿題への印象も変わってきます。
認めてあげること それが次への活力へつながる
子どもが一番うれしいこと、それは「親にほめてもらうこと」です。この経験を多く積んでいる子どもとそうでない子どもは、成長するにつれて学力差が歴然と生まれてきます。人間はできたことを褒められると自尊感情が高まるからです。
「次はもっと頑張ろう」「こんなことにチャレンジしてみよう」などプラス思考になります。
家で宿題をするということは、子どもが頑張っている証です。できたことをしっかり褒めてあげましょう。
できたことをシンプルに褒める
重要なことは「できたことをシンプルに褒める」ただそれだけです。子どもは自分の頑張ったことを認めてほしいからです。
褒めるにしても気をつけることが一つだけあります。
それは何かというと、「具体的に褒める」ということです。「すごい」だけじゃなくて「何がすごいのか」具体的に言ってあげましょう。
「今日の漢字帳、ひらがなまで丁寧に書けているね」
「道という漢字だとコレが一番上手に書けていると思うよ。だって、しんにょうのバランスが美しいから」
「こんな計算もできるようになったの? 2ケタ+2ケタができるなんてビックリだよ」
「今日の音読は、かぎかっこの読み方に気持ちが入っていてすごく上手だったよ」
など、なるべく子どもが分かりやすいように褒めてあげることがポイントです。
子どもは、今までできなかったことが日々できるようになっていっています。何ができるようになったのかを理解してあげ、できたことをシンプルに褒めてあげましょう。
ご褒美をあげる
日々頑張っていることに対してご褒美をあげるのもモチベーションを高める上で効果的です。頑張っていることを評価してもらえることはうれしいからです。
よく使われる「ご褒美作戦」ですが、「100点とったら100円あげる」というものはあまりオススメしません。なぜなら、ご褒美がないと頑張らなくなりますし、ご褒美目当てで頑張るようでは本末転倒だからです。
ですから、日々の頑張りを評価して「ご褒美」をあげることをオススメします。そうすると子どもも「いつも当たり前にしていることをお母さんは認めてくれている」と感じるでしょう。それが次へのモチベーションへとつながると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか? 今回は自分の実践をもとに、「子どもに宿題をスムーズにさせる方法」を紹介しました。
最後までご覧になってくださっている方ということは、子どもの成長を願っていらっしゃる方だと思います。「子どもが進んで宿題をする」「学力をつける」ためには、やはり親の支えが必要不可欠です。
我が子があまり宿題に取り組まないな、と感じられたら口で言うだけでなく一緒になって何か行動してあげることが大切です。愛情をたっぷり注いであげ、子どもの成長を見守ってあげましょう。
コメント