前回は「教員採用試験で受からない人の特徴」についてお伝えしました。今回は、その反対の「面接で高得点をとる人の共通点」についてまとめてみようと思います。
教員採用試験はどの自治体も面接重視の傾向にあります。ですから面接で高得点をとることが合格への一番の近道となります。面接で高得点をとる人は、やはり共通していることがあります。
どんなことができていれば面接で有利なのかをしっかり頭に入れておくことは非常に重要です。客観的に自分を見つめ、自分が当てはまっているかどうか確認してみてください。
清潔感に溢れている
人はまず見た目でその人を判断します。第一印象といわれるやつですね。その第一印象を決める時間は、なんとわずか６秒です。６秒のうちにその人の印象を頭の中で決めてしまっているのです。
６秒というと個人面接では、あいさつをして試験室に入って受験番号、名前を言うまでぐらいの短い時間です。その一瞬の間に、あなたのある程度の印象は決められてしまっています。
ですから髪型を整え、シワの入っていないシャツ、汚れていない靴やカバンを準備するようにしましょう。
合格する人の多くは、これらのことが当たり前にできています。準備できる物は前もって確認しておくようにしましょう。
コミュニケーション力に優れていること
教師はコミュニケーションの仕事といっても過言ではありません。毎日接する子どもたちはもちろん、同僚の先生、保護者、地域の方々とも連携していく必要があるからです。
ですからコミュニケーション力に優れている人は、「授業力」という観点を抜きにしてみると非常に教師に向いていることになります。そして教育委員会はそのような人物を求めています。
面接官は、どのようなポイントでコミュニケーション力をみているのかお伝えします。
豊かな表情
まずは表情です。合格する人は、会話をするときに表情豊かに話すことができます。言葉だけでなく、表情からも相手に伝わることは多いですので教育において表情は非常に重要です。
自分はどのような表情をして面接を受けているか見たことがありますか？ ビデオに撮ってみたり、鏡の前で練習したりして表情豊かに喋れているか確認するようにしましょう。
目線が合うかどうか
面接ですから面接官は、受験者を見ています。個人面接だとおそらく、面接官は３人程度いると思いますので３人から一度に見られていることになります。
コミュニケーションに優れている人は、そのような状況でもしっかり相手の目を見て話をすることができています。質問してきた面接官を見ることは当たり前ですが、それ以外の面接官にも時折目配りをすることができています。
そうすることによって、自分の話していることをあくまでも面接官全員に伝えようとしているという意思が自然に伝わるからです。
答えるときに一点を見つめて答えていないでしょうか？ 一度確認してみましょう。
落ち着いている
面接で高得点をとれる人は落ち着いています。というより面接を「試験」と考えず「自分の教育観について先輩と話す場」と捉えているといってもよいでしょう。
ですから常に落ち着いて受け答えができています。難しい質問が来ても、しどろもどろしません。何とか取り繕うというのではなく、「分からないことはこれから勉強していこう」というスタンスだからです。
落ち着いている人は、相手に安心感を与えることができますよね。ですから面接でも高得点につながりやすいです。
聞きやすい話し方ができる
合格する人の話し方は、非常に聞きやすいです。相手の様子を見て喋ることができるからです。一方的に自分の思いを伝えるのではなく、相手の考えていることを理解しようとしながら自分の考えを伝えることができます。
面接官は質問に対する回答も聞いていますが、話し方もチェックポイントとして見ています。
普段から早口で喋る癖がある人は、気をつけるようにしましょう。
話の組み立て方が上手い
面接で高得点をとれる人は、やはり話し上手です。回答がそこまでレベルの高い内容でなくとも、話しの構成が上手であれば、それらしく聞こえるからです。
重要なことは長く話しすぎないこと!! 自分の思いを簡潔にまとめて答えましょう。
必ず「結論」から話し出します。そうすることによって相手に自分の一番伝えたいことがストレートに伝わります。次に自分がそう考えている理由を明確に答えましょう。
話の組み立てが上手い人は、たったこれだけのことをしています。あとは面接官がそのことに興味を持ってくれ、さらに深い質問になり、またそれについての回答をしていくという流れです。
この流れに乗ると自然なやり取りとなり、円滑に面接を進めることができます。
練習さえすればできるようになりますので、「結論」→「その理由」の順番で普段から話ができるようにこころがけるようにしましょう。
まとめ
教員採用試験の面接の重要ポイントは、その人の雰囲気とコミュニケーション力といってもよいでしょう。
現に今回お伝えしたことは、教員採用試験で聞かれる質問の中身の部分についてはほとんど触れていません。なぜなら全員が必ず同じ質問をされるわけではないですからね。
清潔感とコミュニケーション力があれば、相当知識がないか、教師の資質に反する回答をしない限りは高得点が取れるといえるでしょう。
面接で高得点の取っている人のマネをして、教員採用試験を突破してくださいね。
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