1年生の算数では、時計のよみ方の学習もします。
デジタル時計であれば、数字さえ読むことができれば時刻を知ることができると思いますが、アナログ時計の場合そうはいきません。大人にしてみるとよめて当たり前ですが、アナログ時計の読み方は、慣れるまで非常に難しいです。
ですから1年生ではアナログ時計の読み方の学習をしますが、勉強するのは「何時」「何時半」の読み方だとなります。
簡単な勉強なので、たいてい1時間で終わってしまいますが、時計の読み方は慣れが肝心ですので日常生活でもよむ機会を増やしてあげて確実に習得しておきたいです。
どんな単元なのか?
長い針と短い針がある時計のしくみをしり、「何時」「何時半」をよむことができるようにする単元です。
長い針が12を指していれば、「〇時」6を指していれば、「〇時半」ですので習得はしやすい単元になっています。
この単元で達成したいこと
この単元で達成したいことは、たったひとつです。
それは、日常生活の中で時計を見て、「何時」「何時半」をよむことができるようにすることです。
日々の生活の中で、「今の時間教えて」と聞いて「〇時」「〇時半」と答えられていれば大丈夫でしょう。ちょうど針が指しているときに、聞いてあげるようにしましょう。
この勉強がどうつながっていくか
≪重要度★★★≫(MAXは★5つ)
簡単な単元ですが、2年生の勉強につながりの深い単元です。ですから、ここが分かっていないと2年生で非常に困りますので、重要度は少し高めです。
2年生の時計の勉強では、「何時何分」をよめるようにならないといけません。これが非常に難しい!! 苦手な子どもにとっては、ちんぷんかんぷんになってしまうことも多いです。今まで1,2,3…と数えていたものを「1なら5分」というように考えないといけませんからね。この考え方をしないといけないところが、時計をよむ上で一番難しいところです。
ですから1年生のうちに、「何時」「何時半」を確実に分かっておくことは非常に重要です。
できることなら「半=30分」ということも分かっておくと、2年生での勉強とつながっていきやすいでしょう。
学校での教え方
学校では、
「〇時」は短い針がその時刻の数字を指していて、長い針はちょうど真上を指している。
「〇時半」は短い針が次の時刻との真ん中を指していて、長い針はちょうど真下を指している。
と教えます。
言葉で言えば難しく感じますが、大きな時計の模型を持って来て説明しながら、みんなで答えるのでそこまで難しくはありません。
算数の授業中はもちろん、他の授業や給食中や掃除時間など、あらゆる場面で子どもたちに答えさせるように働きかけ楽しんで学習します。
おうちでの教え方
一番重要なことは、日常生活の中で時計をよむ機会を作ることです。アナログ時計はおうちにあるでしょうか? それを子どもが見る場所に置いておくようにしましょう。掛け時計があるととてもいいです。
時計をよむことができるようになるためには、数をこなすことが必須ですので子どもに「今何時?」となるべくたくさん聞いてあげてください。上でもお伝えしましたが、勉強自体は1時間で終わってしまうことがほとんどですので、おうちでも繰り返して聞いてあげることが大切です。
もしもすでに「〇時」「〇時半」が分かっているようであれば、「〇時15分」や「〇時45分」なども教えてあげるといいですよ。
ただし子どもが混乱してきたら、無理に覚えさせるのはやめましょう。算数の勉強が嫌いになってしまってはいけません。1年生の勉強で「5飛びの数え方」も学習するので、それを習得して2年生で覚えれば問題ありません。
先行的な勉強になりますが子どもがすんなり2年生での時計のよみ方ができるように、よみ方を教えてくれる時計もありますので、部屋にかけてあげるのもいいと思います。
まとめ
とても簡単な単元ですので、1年生の学習だけみるとほぼ全員クリアできるでしょう。
覚えておきたいことは、2年生で「何時何分」まで学習するということです。そこに向けた基礎の勉強であるとともに、おうちで少しでも発展した勉強をしておくと2年生の時計の勉強のときに困らないでしょう。
時計は慣れです。日頃から、時計をよむ習慣をつけておきましょう。
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