ゴールデンウィーク明けぐらいに学習するお勉強です。「前からなんばんめ?」「左からなんばんめ?」という勉強です。
生活経験を積んでいけば、誰でもできるようになる学習ですが、数えることに慣れていない子どもにとっては少し難しいかもしれません。大勢の子どもにとっては理解が早い勉強ですので、この単元2時間ほどで終わってしいます。
「えっ? そんな勉強してたの?」という思うぐらいすぐに終わってしまいますので、分からないまま次に進んでしまうことがないように、宿題などを通してチェックしてあげることが大切です。
どんな単元なのか?
「前から何番目?」「上から何段目?」「下から数えていくつ?」など順番の数え方を勉強する単元です。
順番の数を数える勉強ですので、前に学習した「10までの数」が定着していないと理解することは非常に難しいでしょう。ですからお子さんが、10までの数を数えられない、読めない場合は、まずそこをおさえてあげる必要があります。
ここの単元では、数を使って順番や位置などを表すことができることを知っていきます。
順番を数える問題で、「干支」や「月」が出てきますので11、12についての読み方や表し方も同時に勉強していくことになります。
この単元で達成したいこと
2時間ほどしか勉強しませんが、達成したいことは3つあります。
10までの数で、順番や位置を表せることを理解する
今までは「全部でいくつ?」という学習でしたが、数字を使って順番を表すことができるようになることです。
「背の順番は前から何番目?」などが理解できていれば大丈夫でしょう。
前後、左右、上下などの言葉を使って順番を言うことができる
「○○は前から何番目」「△△は右から数えていくつめ」「下から数えて5つ目は□□」など位置や方向を表す言葉を使って、言い表すことができることです。
普段の生活から、上、下、前、後ろ…などの言葉を使って慣れさせてあげたいですね。
「11、12」の読み方、表し方を覚える
1~10までが難なくこなすことができていれば問題ないと思います。日常生活で「12」までのものも多いですのでここで学習します。
この勉強がどうつながっていくか
≪重要度★★≫(MAXは★5つ)
1~10までの数字でつまずく子どもは少ないので、ここもすんなりクリアできる子どもが多いと思います。慣れればそこまで難しくないので★2つです。
1年生の終わりごろに
という問題を考える単元があります。
そこと大きくつながってきます。ここの学習で順番を数えることができるようになっておかないと、パニックになることは必須ですのでしっかり押さえておきたいところです。
学校での教え方
ここでの最初のハードルは、「全体の数」と「順番の数」がごちゃ混ぜになってしまうことです。ですから、そこの違いをしっかりと押さえています。
具体的には、みんなで実際に並んでみて考える学習をしたり、図に表したりして理解できるようにして学習していきます。そのとき順番だけにとらわれるのではなく、全部の数を確認してから順番の学習に入ります。
そうすることで、全部の数と順番の数の違いに気づくようになっていけるからです。
最終的には具体物を使うのではなく、自分で図をかいて考えたり、それをもとに簡単な説明をしたりすることができるようになることを学校では目指していきます。
おうちでの教え方
数字が苦手なお子さんにとって、この勉強は頭の中だけで考えると非常に難しいです。ですから活動を通して学習できるように支援してあげると良いでしょう。
おうちでは人がそんなにいないと思いますので、代わりとなるおはじきやブロックを使うといいです。前回も紹介した学校で使っているブロックはここでも活躍できますので、おうち用に購入しておいてもいいかもしれません。
具体的なものを使えば確実にできるようになってきたら、今度は自分で考えられるようにしましょう。
紙を渡してあげ、そこに自分で図や絵で表現することができるようにします。
一つひとつ絵でかいていた子が「毎回絵を描いていると時間がかかる」と気づくことが非常に大切です。そこから今度は、〇や□などの図でかくことにつながっていくからです。
また、子どもが頑張って考え方を紙に表現できたら「どうやって考えたの?」と聴いてあげると説明する力が格段にあがりますので、ぜひ聴いてあげるようにしてください。
まとめ
学習の内容自体はそんなに難しくはありませんが、自分なりの考え方を持って答えを導き出す最初の単元といえるかもしれません。
ここで「自力解決のために図や絵をかく」という経験をたくさん積んでおけば、これから難しい問題にぶち当たったときに必ず役に立ちます。
最初は時間がかかるかもしれませんが、ゆっくりと見守ってあげたいですね。
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