4月からの採用は決まったはいいものの、何を準備しておけばいいか分かりませんよね。今回は教師になれば必ず必要になってくる持ち物を紹介しようと思います。
今から紹介する10個のものは、先に用意しておいた方が賢明です。なぜならスタートを切ってしまうと初任の頃は、物を買いに行く時間すらもったいなくなるからです。
必要な理由も一緒に明記しますので、事前に準備しましょう。
教師生活に必要なもの
印鑑
学校用の印鑑を用意しましょう。最近はタイムカードの学校も増えてきているので毎日は使わないかもしれませんが、必ず必要です。
タイムカードでない学校は、出勤簿に毎日押印しなければなりませんし、教師はたくさん書類に印鑑を押す機会があるからです。通知表もその一つです。出勤簿や書類などの公文書は、シャチハタの印鑑はNGですので、認印を準備しましょう。
できれば2つ持っていると便利です。出勤簿の横にたいてい職員全員の分が入った印鑑入れがあるのでそこに一つ。もう一つは、自分の事務机に朱肉と印鑑マットと共に入れておきます。
書類に押印するときに、わざわざ前まで印鑑を取りに行く必要がなくなるからです。大規模校の広い職員室だとなおさら便利です。
気をつけておいた方がいいのが、珍しい苗字をお持ちの方です。ぼくもその一人です。
着任した後、
「明日から印鑑もってきてね」
と教頭先生に言われました。
はんこ屋さんにぼくの苗字の印鑑はなく特注しなければなりませんでした。しかし印鑑は必要なので少しの間、通帳に使っていた印鑑を持って行っていました。
できれば通帳の印鑑と併用はしたくありませんよね? そうならないためにも印鑑は早めに準備しておきましょう。
通販を利用すると、どんな苗字でも低価格で作ってくれますので珍しい苗字の方はぜひご活用ください。
訂正印
印鑑と同様に必需品です。
そもそも訂正印とは何かというと、公簿を訂正するために必要なものです。担任になると出席簿や指導要録など公簿を記入する事務作業が大量にあります。
公簿の修正は、修正液や修正テープではできません。二重線を引いて、その上にその人が訂正したという証拠に訂正印を押す必要があります。情報の書き換えを防ぐためです。
通常の印鑑でもダメというわけではないのですが、公簿を訂正するには大き過ぎるんですよね。とはいえ、ぼくはすぐに準備できなかったので始めの頃、訂正するのに普通の印鑑を使っていました。
普通の印鑑で訂正すると、何といっても目立ちます。「自分、ココ間違えました~!!」とアピールしているような仕上がりになってしまいました。結局いつかは購入すると思いますので、始めにもっておいてもいいと思います。
これは一つ持っていれば大丈夫です。はんこ屋さんでも売っていますが、珍しい苗字の方は特注になりますので、余裕を持って作っておきましょう。
スーツ、礼服
儀式的行事で必要になります。入学式、卒業式、始業式、終業式、家庭訪問などです。学校によっては、通勤にスーツを指定されるところもあると思います。その場合は、2~3着は欲しいところですね。
社会人になりますので、リクルートスーツしか持っていない人は少なくとも一着は準備しておかなければいけません。
礼服も余裕があれば準備しておきましょう。6年生を担任した年の卒業式は礼服です。急なお葬式もあるかもしれません。学生では持っていない人がほとんどだと思いますので、気にかけておきましょう。
注意ですが、礼服は高いです。ぼくの友人で大学時代はサッカーをやっていてスリムな体型だったのですが、仕事を始めて数年たつとお腹周りが出てきて、礼服を買い直す羽目になってしまった人がいました。
体型が変わりやすい体質の人は、今すぐ準備しなくてもいいと思います。ですが、将来的には必須アイテムですので様子を見ながら準備しましょう。
腕時計
そんなに高価なものは必要ありませんが、必ず必要です。学校には教室以外にあまり時計はないからです。
教師生活は時間を気にしながら送らないといけませんので、準備しておきましょう。機能はそんなに必要ありませんが、ストップウォッチ機能があるものだと、ふとしたときに便利だと思います。
どんなときに便利かというと、特別教室に移動しての勉強で時間を計るときや、休み時間子どもと急にかけっこ勝負をするときにタイムを計る場合などに使えます。
掃除の時間に、廊下の端から端まで何秒でぞうきん掛けできるかを計るときにも使いました。
子どもってタイムを計ると楽しんで取り組むことが多いですので、ストップウォッチ機能はあると便利ですよ。
コップ
先生たちは、ペットボトルで水分補給はあまりしません。毎日のことなので高くつくからです。ですので、職員室ではみなさんコップにお茶やコーヒーをいれて飲んでいます。
個人的には陶器はあまりオススメしません。理由は割れるからです。一日の最後には、コップを乾燥させる乾燥機がいっぱいになります。朝早く、出勤してこられた気の利く先生が棚に戻してくださるのですが、誤って割れることがあります。
割れてしまうと、せっかくみんなのためにしてくださっているのに申し訳なくなります。
ぼくも一度あったんですよ。ほんとに気が良くて何でも進んでしてくださる真面目な先生でした。ぼくよりも先輩の方だったんですが、朝ぼくが学校に行くと平謝り。
「すみません。パパっと先生のコップを割ってしまいました…。乾燥機から棚に戻そうとしたときに落としてしまったんです。ゴメンナサイ」
「安いコップなんで気にしないでください。だいじょうぶで~す」
と言ったんですが、気をつかわれて翌週には百貨店で買われたであろうコップをくださいました。ぼくは逆に申し訳なくなって、お菓子の詰め合わせをお返ししました。笑
ということが起きても何ら不思議ではないので、オススメはステンレスです。サーモスの保温性があって蓋付きのものがいいと思います。少し高いですが、ずっと使う上では保温性があるものは水滴がつかず、書類を濡らすことがないのでとっても使い勝手がいいですよ。
蓋がついていることで保温性も高まりますし、ほこりが入る心配もなくなります。
ハンカチ、ティッシュ
これはもう当たり前でしょうか。しかし、大学生だと持っていない人も結構多いと思います。自分にとっても必要ですし、教える立場として持っておかなければいけません。
教師が持っていないのにハンカチ、ティッシュの必要性を子どもに伝えても信憑性がないですよね。
というぼくも学生上がりの頃はもっていませんでした。大学はトイレに手洗い乾燥機が付いていて持って行く習慣がなかったんです。というよりハンカチ自体、持っていたか怪しいです。一人暮らしだったもので…。
それを準備しないまま4月は過ごしていたので、手を洗ったあと困ったというか気まずかったのを覚えています。
休み時間が終わり、一緒に遊んでいた子どもたちと手を洗っているとそのあとの子どもの視線が痛かったんです。ぼくがいつまでもハンカチを出さず、水をぽたぽたさせているので…。素直に
「先生、今日はハンカチ忘れです」
と謝り、その日のうちにハンカチ、ティッシュを買いに走りました。学生のみなさん、ハンカチ、ティッシュ持ってますか?
ティッシュは、子どもが鼻血を出したときなどに持っていないと困りますので、準備しておきましょう。
ジャージ
教師にとってスーツと同じぐらい重要なものです。教師と言えばジャージ!! そんなイメージがありますよね。大学のときに使っているものがあれば、それで十分だと思います。
ジャージも上下で揃えようとすると結構高いです。個人的には、ズボンはしっかりしたメーカーのものを買っておいた方がいいと思います。値段は高いですが、毎日履いても型崩れしにくいからです。
ぼくは始めの頃、お金がなくて安いものを履いていたんですが、糸がほつれて使えなくなったり、生地が薄すぎて破れたりして6月には買い直すことになってしまいました。まさに安物買いの銭失い状態でした。
ですから最初は財布に打撃はありますが、ちょっといいものを買っておくことをオススメします。
上は何でも対応できると思います。ユニクロやGUでも十分です。毎日着るものなので少し多めに持っておいた方が無難ですね。
4月が始まるとすぐに必要ですので、今のうちに準備しておきましょう。
上履き、体育館シューズ
これももう当たり前ですね。両方とも用意しておきましょう。ただし注意があります。上履きは学校によれば、NGのものもあるので学校に合わせましょう。
どういうことかというと、クロックスなどのサンダル系はNGの学校もあります。かかとがついてないと何かあったときに走りにくいなどの理由からです。
上履きとしてスニーカータイプがNGというのは聞いたことがないので、スニーカータイプを用意しようと思っている方は大丈夫ですが、サンダルタイプを用意しようと思っている方は学校の様子に合わせるようにしましょう。
ちなみにサンダルタイプがOKなら、ぼくはクロックスなどのサンダルタイプをオススメします。ずーっと履いていないといけないので、足が結構蒸れるんですよね。その足でコンピューター室など裸足で入らなければならない教室に行くと気をつかいます。
子ども相手でも足の臭いには、さすがに気をつかいます。
放課後、職員室で仕事をしようとしてリラックスするために靴を脱いだとき、自分の足の臭さに驚いたこともありました。それぐらい蒸れるんですよ。教師の仕事って結構動きますしね。
ですから、どちらにしようか迷っている汗っかきさんは、サンダルタイプがOKなら迷うことなくサンダルタイプでいきましょう!!
ホイッスル
体育のときにはもちろん使いますし、最近では不審者が現れたときの対策として常に名札と一緒にぶら下げておくことを励行している学校もあります。
100均のものでも十分間に合いますが、長く使うことを考えると少しいいものを購入してもよいかと思います。100円のものはやっぱり100円の価値ですので、たまに音が裏返るんですよね。
「ピィィーーッ!!」
じゃなくて、
「ぴぃひぃ~~っ」
みたいな音です。
さすがに運動会などの行事でこの音はいただけませんので、できれば早めにいいものを購入しておきたいですね。
バインダー
何かと使うアイテムです。体育のときはもちろん必需品です。他には研修に使ったり、他の先生方の授業を見学させて頂いたときにメモを取ったりするときにも便利です。
物は100均のもので十分だと思いますが、2つか3つ、数を準備しておきたいアイテムです。
まとめ
以上が始めから持っておくべきもの10選です。これは必ず必要ですので、早めから準備しておくことをオススメします。冒頭でもお伝えした通り、スタートを切ってしまうとなかなか買い物に行く時間すらないからです。
心に余裕を持って子どもを迎えることができるように準備しておいてくださいね。
仕事が始まり出すと、必要なものも増えてくると思います。あれば便利なアイテムもまとめましたので、あわせて読んでみてください。
こちらの書籍も役立ちますよ。
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