アジ、イワシ、サバのサビキ釣りから青物などの大物釣りまで、釣りって老若男女問わずできて楽しいですよね。
しかし時に困ったこともあると思います。そう「釣れすぎ」たときです。
釣れているときは楽しくて、ついついたくさん釣ってしまうのですが、あとで気付くと食べきれないほどの大量の魚が…。
せっかく釣ったので、捨てるのには魚に申し訳ないし、かといってそんなにたくさんは食べることができない…。
そんなときの魚の加工の仕方や保存の方法を紹介したいと思います。新鮮なお魚です、できることなら最後までおいしくいただきたいですね。
なるべくお刺身で食べたい方は…
やっぱり新鮮な魚は刺身でしょ‼ そう思われる方は多いと思います。実際おいしいですしね。ですがやっぱり日が経つと、刺身は食あたりの心配も出てきてちょっと怖いです。魚種にもよりますが、せいぜい2~3日といったところでしょうか。
そもそも腐敗の原因は、魚の身の水分が原因です。ということで、腐りにくくするためには魚の身から水分をなるべく取り除くことが重要になってきます。
次の方法で早めに加工すると1週間程度はいけると思いますよ。
昆布締め
鯛や鯖におすすめです。
まずは昆布の準備をします。カチカチの昆布を日本酒で湿らせて、伸ばします。水じゃなくて日本酒を使うところがうまさのポイントですね。
次に魚です。キッチンペーパーで水分をふき取り、パラパラっと塩を振ります。それを昆布で挟み、冷蔵庫で寝かすだけです。すると徐々に魚の身から水分が出て、それを昆布が吸い取ってくれます。そして、昆布のうまみ成分を魚の身に戻してくれます。
2日ほど寝かせたら、あとはおいしく頂くだけ‼ 刺身の時とは格段にお味が上品になります。日本酒のあてにもピッタリですし、お茶漬けなんかにすると最高ですね。
漬けにする
こちらは醤油に漬け込む方法です。浸透圧を使って、魚の身から水分を出します。
用意するものは簡単。醤油、みりん、料理酒、砂糖です。
まずこれらを混ぜます。適当で大丈夫です。ほぼ失敗はありません。
これに刺身にした、魚を入れて冷蔵庫で1日程度、寝かすだけです。醤油味が絶妙に刺身に染み込み、お酒のアテにもってこいです。アツアツのご飯にたっぷりと乗せて、真ん中に卵黄を乗せて丼ぶりにするのも最高ですよ。
基本どんな魚でもいけますので、刺身が残ってしまって、昆布締めはちょっとめんどくさいなぁ~ってときはコレですね。
刺身以外の加工方法
刺身にするにはちょっと小さすぎる魚(小型~中型)がたくさん釣れた場合の加工方法を紹介します。
つみれ団子にする
さばいていると、身がボロボロになってしまうというぐらい小さい魚にもってこいの方法です。ウルメイワシや小鯖ですね。
方法はいたって簡単。鱗をとり、頭を落として内臓を取り出します。あとはフードプロフェッサーに入れてスイッチオン‼ あっという間につみれ団子が出来上がります。
作って冷凍させておくと、何かと便利‼ お鍋に入れるもいいですし、スープにするのにもいけます。小分けにしておくと、塩を入れたり、しょうがやネギを入れたりして、色んな味を楽しめるようにするといいですよ。
一夜干しにする
中型のアジなんかは、一夜干しはどうでしょう? これも方法は簡単です。
鱗を取り、内臓を出して二枚おろしにします。あとは5%程度の塩水に30分ほどつけ(濃い味が好きな方はもう少し濃いめの塩水)、夜の間、風通しのいいところに干しておきましょう。うまく水分が抜けて、保存が効くようになります。しかもうまみが凝縮され、焼いたときの味が格段に上がります。
注意したいのは猫です。朝起きたら、持っていかれてた‼ なんてことがないように干す場所には気をつけましょう。
機械を使って冷凍保存する
最後は、機械を使って冷凍保存する方法です。長い間、サランラップに巻いて普通に保存すると、いざ食べようとしたときに冷凍臭くありませんか?
あの臭いがするだけで、食べる意欲が一気に下がってしまいますよね。ただ、釣れすぎた魚って、その日や次の日にたくさん食べるから、ちょっと期間を空けて食べたい‼ そうすると、ますます冷凍臭くなってしまいます…。
どうしてあんなことが起きるのか? それは簡単に言うと、冷凍庫の中で魚が空気に触れ、酸化しているからです。冷凍庫に空気が存在している以上、これはどうしようもありません。
が、しかし…
この機械を使えば、話は別です。名付けて「真空パックん」
えっ? 何をする機械かって? その名の通り、真空保存ができる機械です。専用の袋に入れて、スイッチオンするだけで、中の空気をみるみる抜いてくれます。
簡単に言うと、布団圧縮袋の食品バージョンという感じです。
これを使って保存すれば、空気と触れ合うことがない、つまり酸化を極限まで抑えて保存することができます。「真空パックん」を使うことで釣れすぎた魚でも長期にわたって保存することが可能です。
釣り堀や船釣りなど頻繁に行かれて、たくさん釣られる方は持っていても損しない一品だと思います。
もちろん、魚以外にも真空保存することができますので、酸化して風味の落ちやすい「コーヒー」や一人暮らしのお子さんに手作り料理を送る際にも重宝しますよ。
まとめ
釣りって釣れているときが一番楽しいから、ついつい夢中になってたくさん釣ってしまいますよね。でもそれは、魚の命を頂いているということです。
少しの工夫を凝らして、釣った魚はおいしく食べてあげたいですね。
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