みなさんは今までにゲームってはまったことがありますか? ぼくはあります。ドラクエVです。同世代の方なら納得して頂ける方も多いのではないでしょうか?(笑)
小さいころは何も考えず、ただ楽しかったゲームですが自分に子どもができるとゲームとの付き合い方には頭を悩ましますよね。特に最近は、手軽にできるゲームが多いのですぐに始めることができてしまいます。
子どもにせがまれて、ゲームを与えたものの宿題をなかなかせずイライラしているお母さんもいらっしゃると思います。
実際にゲームを与えていらっしゃるので「ゲーム=悪」と考えられている方は少ないと思いますが、やり方が問題ですよね。
ぼくは、「ゲームが先」でも「宿題が先」でもどちらでもいいと思っています。なぜなら重要なのは「子ども自身の切り替え」だからです。これができていないと、はっきり言って宿題を先にやったところで形式的には終わっていても、学力は身に付いていないからです。
頭の中はゲームのことでいっぱい。そうなっているぐらいなら、先にゲームをやってスッキリさせてから宿題に取りかかる方がマシだと思います。
今回は、「子ども自身の切り替え」をどう身につけさせていくべきかについて解説していこうと思います。
ゲームをしていない子どもの方が圧倒的に少ないという事実!!
ほんの30年ほど前は、ファミコンしかなかったゲームですが、最近はプレイステーション、DS、PSP、Wii U、ニンテンドースイッチ…ものすごい量のゲーム機であふれかえっています。
ぼくは教師をしていたころ、担当していた子どもに聞いたことがあります。
「ゲーム持っている人?」
全員でした。もちろん持っているゲームは様々でしたが、2つ3つ持っている子どもも多かったです。
驚いたのは、勉強が得意なおとなしそうな子たちもゲームをしているという事実。勉強ができる、苦手に関わらず、ほぼ全員の子どもがゲームをしていることが分かりました。
ゲームOKの方が集中力が高い傾向にある
2017年に「朝日学生新聞社」がゲームに関するアンケートを行いました。すると驚いたことに、ゲームを家庭でOKされている子どもの方が、NGの子どもより集中力が高いという傾向がでたそうです。
おそらく時間を決めてゲームにも宿題にも取り組んでいるからだろうと考えられます。
この結果からも「ゲーム=悪」ではなく、けじめをつけてゲームをすることができないことが悪影響をおよぼすということが考えられます。
時間を決めてゲームをしている子どもが大多数
先ほどの話には、続きがあります。家でどのぐらいゲームをしているか聞いてみました。時間差はあれど、時間を決めずにゲームができる家庭はなかったです。どの家庭も「時間を決めてゲームをする」ということには取り組んでいることが分かりました。
ではなぜ学力に差が出るのか?
重要なのは子ども自身が切り替えること
どんなにルールを決めようが、大事なことは「子ども自身が切り替えること」です。これができていないとルールは意味をなしません。
学力の高い子どもはやはり切り替えが上手です。ゲームと勉強においてもすぐに切り替えて取り組むことができています。ルールについてどのように決めたか聞いてみたところ、
「買う時にお母さんと話して決めた」
「兄弟と家族みんなで話した」
など、話し合いの上にルールを決めていることが分かりました。
また勉強が苦手な子に聞くと、
「お母さんが30分って決めてる」
「1時間経ったらゲーム取られる」
など、一方からのルール設定だということも分かりました。
子どもと話し合ってルールを決める
ぼくの経験からいえることは、まずルールを決めるときに親子でしっかり話し合うことが重要だということです。なぜなら、決められたルールより自分で決めたルールの方が守りやすいからです。自分で決めるのでより納得できます。
ゲームに関してルールはあるけれども、ルール設定の場に子どもが関わっていない場合効力を発揮しにくいので、子どもを交えてルール作りをするようにしましょう。
ゲーム機より高い価値を与える方法
自分で決めたルールですので守るのが当たり前ですが、守れなかった場合についても考えておきましょう。なぜなら自由には責任が伴うからです。それも子どもに教えてあげる機会にしましょう。
よくあるルール違反の代償は、「1週間ゲーム禁止」などですがこの代償は経験上あまり効力を発揮しません。あまり重みがないからです。
最強の代償は、「壊す」です。子どもは始めこそ「お母さん口だけで絶対壊さない」と思っている場合がほとんどですが、本当に壊してこそ価値があります。
壊すなんてもったいないと思うかもしれませんが、もったいない思うのであれば、その状況を許す以外方法ないでしょう。
「親が本気になるかどうか」です。ゲームはお金を出せばいくらでも買うことができますが、「子どもの自律」は買うことはできません。ルール違反をした場合、子どもを自律させるためのチャンスと思いましょう。
ゲームを親が管理をする
とはいっても、子どもが小さいうちは難しいと思いますので自分で考えてけじめをつけられるようになるまでは、親が管理してあげましょう。その方が、子どもがゲームをしていいのかダメなのか判断しやすいからです。
しかし、その状態がいつまでも続くとダラダラとゲームをするようになったり、自分でけじめをつけられなくなったりします。
ですから、子どもが宿題とゲームを天秤にかけられるようになってきたら、話し合いの場を設け一緒にルールを決めてあげましょう。
ゲームを使って楽しく学ぶ
ほぼ勉強には関係ないゲームもありますが、ゲームを通して学習できるものも存在します。お子さんがゲーム好きであればそういったゲームを上手く活用しない手はないと思います。
ゲームをしながら勉強にもなれば一石二鳥ですね。
勉強にいかせるゲーム
最近では、そんなゲームを出そうと各社頑張っています。お子さんが興味があれば、次のソフトはこれにしてみてはいかがでしょうか?
桃太郎電鉄
30代40代の世代の人であれば、一度はやったことがあるのではないでしょうか? 「桃太郎鉄道シリーズ」各地を汽車で回って物件を買い、資産を増やすゲームです。
ぼくも小さいころやりましたが、知らず知らずのうちに各地の名産を覚えることができていました。都道府県の位置もバッチリ頭に入っていました。4年生の都道府県の授業で、なんだか得をした気分になったのを覚えています。
【PS4・PS3・PS Vita・Nintendo Switch】マインクラフト
受け持っていたクラスの男子に人気の高かったゲーム「マインクラフト」 マインクラフトは、木、土、鉱物などすべてが立方体ブロックでできた世界で、思う存分ものづくりを楽しめるゲームです。レゴのゲーム版といった感じでしょうか。
最初は何もありませんが、木材や棒を使って斧やツルハシを作ったり、家を建てたり、発想力と創造力を駆使してサバイバルしていきます。その間にも敵と戦ったり、空腹を満たしたり、自分で考えてゲームを進めていくところが魅力です。
【Wii U・3DS】スーパーマリオメーカー
作るという点では、マインクラフトと同様ですが、それのマリオバージョンです。ゲームをしなくてもマリオは有名人でしょう。そのマリオのコースを自分で作っちゃうことができます。
お父さんお母さんも一緒に楽しめるので、想像力を鍛えながらコミュニケーションをとるのにもよさそうですね。
【PS4】信長の野望 戦国無双
歴史を覚えられます。小学校でも6年生になると歴史を勉強するのでもってこいだと思います。
このゲームがきっかけで、歴史好きになり歴史の本にはまり出した男の子もいました。
まとめ
大人にしてみると、ゲームは宿題の邪魔者のような感覚になると思います。しかし、子どもにとってみれば「楽しみ」であり「息抜き」の一つの手段であるといえます。ですから、ただただ禁止するのではなく、子どもと話し合い「子どもが納得できるルール」を作ることが大切です。
そうすることができれば、ゲームは「子どもが自律するためのツール」になることができると思います。
しっかりけじめをつけてゲームと上手く付き合っていきたいですね。
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