4月からついに社会人。夢であった先生になることにワクワクされているのではないでしょうか?
先生になるということは、当然ながらその学校に属すことになります。そこで重要になってくるのが周りの先生との関係。いい関係を築いて仕事をしたいですよね。
おそらく全ての方が初対面の方だろうと思います。ということは始めの挨拶で好印象を与えることが何より重要となってきます。なぜなら、人の脳は第一印象を会ってから6秒で決めてしまうと言われているからです。
ですから、挨拶のほぼ第一声で第一印象が決まっているということになりますね。
ここでは、どのようにすれば他の先生方にいい印象を持ってもらえるかを徹底的に解説していきたいと思います。これができていれば、あなたも好印象間違いなしです。
基本をおさえることが最も重要
挨拶は基本さえおさえておけば何も問題ありません。なぜなら、他の先生方はあなたが誠実な人かどうかを知りたいからです。職業柄もあり、圧倒的に誠実なタイプが好まれます。
ですから挨拶の基本をしっかりと頭に入れておくことが重要です。
覚えておいてほしいのは、先生方は「どんな新任さんがくるのかな」とみんなワクワクしているということです。
ちょっと怖いことを言いますが、新任さんがやってきたその日のうちに「今年の新任さんは期待できそう」「めっちゃ不安…」など井戸端会議が行われることが多いです。奥さま先生を中心に…笑。
そこで変な印象を持たれないためにも、始めの挨拶で誠実さをぜひアピールしましょう。そこがクリアできればロケットスタートを切ることができたといってもよいといえます。
好感を持てる態度
好感の持てる立ち方は、両かかとをつけ、軽く胸を張り、顎を引いて、背筋を伸ばすことです。そうすることで、自分を大きく見せることができ頼もしく見えるからです。
イメージとしては日大の団体行動をしている方々を思い浮かべてください。あの人たちぐらいピシッと立っていられると好印象です。猫背は弱々しい印象を与えてしまいますので、気をつけましょう。
立ち方において重要なのは、かかと、胸、顎、背筋です。意識するだけで印象がぐっと変わりますよ。
相手を和ませる表情
少し口角を上げ、笑みを浮かべられるような表情を心がけましょう。柔らかそうな表情の人を見ると、相手の心も和やかになるからです。
俳優で例えるなら、小日向文世さんが立っているのか、竹内力さんが立っているのかで喋らずとも与える印象はぐっと変わりますよね。
緊張すると表情が固まってしまいがちになります。苦手な人は鏡を見て、口角を上げた表情を練習しておきましょう。
聞き取りやすい声量
聞き取りやすい声量は、聞こうと意識しなくても頭に入ってくるぐらいの声量です。声のボリュームが小さいと聞き取ることにエネルギーを使ってしまい内容が頭に入らないからです。
基本の中でも一番重要なのは、声量になります。教師という職業において声の大きさ、聞き取りやすさは超重要な技量です。
ですから先輩の先生方は、聞き取りやすい大きさの声というのが体に染みついています。
内容が良くても、聞き取れなければ第一印象は悪くなってしまいます。職員室は、思っているより広いですので少し大きいかなと思うぐらい大きな声で話すことが大切です。練習するなら、少し大き目の部屋で練習した方がいいでしょう。
自己紹介を考えよう
自己紹介や話す内容は第二印象になります。基本をおさえられていれば、ほぼ8割がた挨拶は成功ですが、内容がすっからかんではどうしようもありません。先生方は、あなた自身にとても興味を持っているからです。
漫才ですごく面白い登場をしてきたのに、ネタがつまらなければ残念な気持ちになるのと同様です。
簡潔に短く伝える
転勤者も同様に挨拶をするので、大規模校では10人ぐらい一度に挨拶することも多いです。ですから、1人に与えられた時間は20~30秒ほどと思っておきましょう。長すぎると、聴いている方も疲れてくるし、待っている方もイライラするからです。
小学生の頃、集会で校長先生の話が長くて退屈した経験がありますよね。それと同じです。
分かりやすい内容にする
他の先生方が知りたいのは、あなたがどんな人物かということです。そのためには、誰が聞いても分かる内容が重要になってきます。難しい内容は、あまりいい印象を与えないからです。
第一印象までは同じだったとしても内容によって第二印象は違います。
上の人は、おそらくとても勉強熱心で頑張る人なのでしょう。でも残念ながら好印象なのは下の人ですよね。熱い中にもさわやかさが感じられます。
わかりにくい内容や難しい横文字は、好印象を与えられません。自分はどんな人物かを、なるべく分かりやすい言葉で伝えるように用意しておきましょう。
挨拶を行う時の注意点
挨拶においての注意を紹介します。ぶっつけ本番は危険だということと、雰囲気を察するということです。この2つについて解説していきます。
ぶっつけ本番はNG
これはもう分かりますよね。このサイトを見てくださっている方なら、そんなことはしないと思いますが、ぶっつけ本番はNGです。
学生の頃とは違い、相手はプロの先生方なので「ぶっつけだな」ということはすぐに悟られるからです。そうすると「挨拶も準備できないタイプか」と思われてしまう可能性があります。
雰囲気を察する
少し難しいかもしれませんが雰囲気を察しましょう。どういうことかというと、話が長くなっているときです。一生懸命考えると、どうしても内容が長くなってしまいますが、話が長い人は好感を持たれにくいからです。
経験があると思いますが、しんどくなってくると自然に態度に出てしまいますよね。
表情が硬くなる、立ち位置をずらす、膝が曲がるなどです。先生方にそのような態度が現れていたら自分の話が長いというサインです。「ヤバイ」と察したらまだ言いたいことが残っていても「一生懸命頑張ります」と言ってそこで切った方が印象はいいでしょう。
例文紹介
基本的な例を紹介します。使えそうな部分は自分なりに変えて使ってください。
「先生方はじめまして。今日からこちらの学校でお世話になることになりました。○○○○です。特技は、陸上で大学時代は50m5秒台で走っていました。この特技をいかしてたくさんの子どもたちと運動場を走り回りたいです。一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします」
「おはようございます。△△大学出身の○○○○です。大学では障がい児のボランティアサークルを4年間頑張ってきました。少しでも早く仕事を覚えて、皆さんのお役にたてるように頑張りますので、ご指導、ご鞭撻(ごべんたつ)のほどよろしくお願いします」
「先生方、おはようございます。○○○○です。ぼくの趣味は、人とおしゃべりをすることです。子どもたちともですが先生方ともたくさんお話をできるのを楽しみにしていました。分からないことだらけですが、たくさん教えてください。今日からよろしくお願いします」
誠実で、さわやかな挨拶を心がけましょう。
レベルの高い挨拶 応用編 ~独自性を出そう~
基本ができていて余裕があれば、少し応用を利かせた挨拶も好印象です。「おっ、この子はちょっと違うな」と思ってもらいやすく印象に残りやすいからです。
しかし、応用ばかりに目が行き過ぎると基本をおろそかにしてしまいがちになりますので気をつけてください。
他の人と違う入り方をする
1つめは挨拶の入り方を変えてみる方法です。同じ入り方が続くと、印象が薄くなりがちですが、急に入り方が違うと「おっ」と思わせられるからです。
実際に音楽の先生で「おはようございます」を音階にのせて「おはようございます~♪」と美声で言われたときは、拍手が起こっていました。
他にも特技がけん玉であれば、「もしかめ」を披露して「けん玉のようにコツコツ頑張ります」と締めくくるのもいいと思います。
何か特技がある方は、入れてみてはいかがでしょうか。
分かりやすい具体例や例えを用いる
シンプルな挨拶ももちろんいいですが、例えや具体例を入れる方法もあります。これができれば挨拶が印象深くなるからです。
例えば、こんな感じです。
「先生方はじめまして、○○○○です。小さいころからぼくの夢は教師になることでした。その夢がこうして叶い、今はワクワクした気持ちでいっぱいです。もちろん楽しいことだけではなく、辛いこと大変なこともあると思いますが、一生懸命頑張りたいです」
「ぼくの今の目標は、授業もできる、遊びもできる、教育界の大谷翔平をになることです。よろしくお願いします」
なんていれると、二刀流というのがみなさんに伝わりますよね。
このようにみんなが知っている例えをすると、印象深くなります。あだ名として、「大谷くん」と呼ばれるようになるのもおいしいですね。
面白ネタを入れる
面白ネタを入れられるとかなりの上級者です。最初から先生方の心をぐっとつかむことができるからです。ですが、面白いと思うポイントは人それぞれなので、万人受けするネタ以外はやめておきましょう。特に個人的すぎるネタはNGです。
例えば
「先生方おはようございます。今朝、校門をくぐる前に立ち止まって桜を眺めていたら、地域のおばさんに“あんた、今日まだ始業式ちゃうで”と小学生に間違われた○○○○です」
などで入ると、ウケると思います。
これは難しいので無理をせず、できる範囲でやってみましょう。
まとめ
ついに念願の教師生活が始まります。学校は小さな組織ですので他の先生方と力を合わせることは必要不可欠です。そのためにもまず好印象を持ってもらいましょう。
好印象の人は、どうしても助けたくなるからです。
始めの挨拶を成功させ、教師生活をスタートダッシュさせてくださいね。もちろん最初の挨拶はただの第一歩に過ぎません。他にもやるべきことやルールがありますので少しずつ覚えていきましょう。
新任先生の参考になる著書もありますので、よろしければお読みください。
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