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ついに教師としての仕事が始まります。長年、教師になることが夢だった人にとっては、ドキドキワクワクしているのではないでしょうか?
実は4月の始めって、先生達にとってとても忙しい時期なんです。何年も先生を続けていらっしゃるベテラン教師でさえ、目の回る忙しさです。新任の先生なら、なおさら訳が分からないでしょう。
ということで先生の4月の仕事をまとめてみました。少しでも仕事の見通しがついていると安心だと思います。
まず始めにある仕事が「辞令交付式」です。
簡単に言うと「あなたは今日から、ここで働いてもらいますよ。よろしくね。」という会があります。おそらくこれはどの都道府県でも行われると思います。
それが終わるとお昼頃になります。この時点で同じ市町村で働く仲間、つまり同期が分かっていると思いますので、仲良くなっておきましょう。一緒にお昼を食べて連絡先を交換しておくといいですよ。これから一緒に受ける初任者研修でよく会う機会があると思いますので、一人ぼっちにならないように気をつけておきましょう。
そして昼からまたしても、辞令交付式のようなものがあります。どういうことかというと、今度は各市町村の教育委員会に移動して、教育長から挨拶などがあるはずです。
これが終わると、各校の先生もしくは校長先生が迎えに来てくれ、当該の学校に行くという流れになります。
学校に到着すると、先生方が集められ新任の先生が挨拶をして、晴れて仲間入りとなります。先生方は「今年の新任さんはどんな人かな?」と思いながら見守ってくれているはずです。特に一緒の学年を持つ予定の先生はドキドキしているはずです。
第一印象が大切‼ そんなに思い入れて考えなくてもいいですが、間違ってもぶっつけ本番の挨拶はしないように事前に考えておきましょう。
4月は決めることがいっぱいで会議がたくさん行われます。なぜなら先生方も転出入がありますので、担当が代わったり、昨年度のやり方と変わったりするからです。
ですが、新任の頃は会議に参加するものの話している内容はチンプンカンプンでしょう。経験もないので当たり前ですね。それは仕方ないので、同じ学年の先生に分からないことは教えてもらいましょう。
分からない内容ですが、次から次へと開かれる会議には参加しないといけません。となると膨大な資料が…。
最近はデジタル化で少しは減りましたが、依然と紙媒体の資料は多いです。ですから、せめて配られた書類がすぐに整理できるようファイル、穴あけパンチなどを準備しておいて整理整頓ができるといいですよ。(パンチは横に目盛りがついているものが使いやすいです)
会議の合間の時間を使って学年の仕事が始まります。この辺りは、地域や学校によって少し差があると思いますが、こまごまとした作業も多いです。
複数クラスあれば、どのクラスを誰が持つかを最初に決めます。ほぼ100%新任さんのクラスは持ちやすいように編成されていることが多いですので、言われたクラスを担任することになるでしょう。
4、5クラスある場合、新任さんのクラスは決まっていますが、あとのクラスはすぐには決まらないこともあります。クレームをつけてきやすい保護者や手のかかる子どもの在籍をみながら話し合うからです。
ここの話し合いには、口をはさむ余地はありませんが「こうやって決めるのかぁ~」とみておきましょう。
児童・生徒の情報が書いてある書類をクラスごとに分け直します。専科の先生や前の学年の先生がしておいてくれていることもあるかもしれませんが、担任がすることがほとんどです。
ただただ誰でもできる作業ですので、ここは新任といえど積極的に頑張りましょう‼ 他では活躍できないことが多いからです。
分けながら、自分のクラスの子どもの名前を少しずつ覚えていくといいですよ。
どんなドリルを使おうか? テストはどれにしようか? そんなことも先生たちが4月の始めに行います。これが結構時間がかかります。なぜかというと業者も選んでもらおうと必死で見本を持ってくるからです。
まぁ当然ですよね。ここで選んでもらうと1年間は使ってもらえ、利益が上がりますからね。
ということで結構な量の見本の中から、テストはどれにするか? 漢字ドリルは? 計算ドリルは? 各教科のノートは? と必要な物を考えながら選んでいきます。
新任さんはここではほぼ戦力外です。使い勝手は、一度使ってみないとなかなかわからないからです。ですから、ここは先輩の先生方に任せて見守っておきましょう。
選ぶ作業は難しいですが、ドリルごとに並べたり、決まったものの注文書を書いたり、片付けをしたりはできると思いますので、できることを探して微力ながら学年の力になれると好印象ですね。
スタートしてすぐに使えるようにちょっとしたものの準備をすると思います。一例で言うと…
などなど。やっておかないといけないことが結構あります。全て学年の先生が仕切ってやってくれると思いますが、印刷ぐらいは早めに印刷機の使い方を教えてもらい進んでできるといいでしょう。
春に遠足がある学校は、このタイミングで遠足の下見に行くことがあります。これがあると正直、始業式までの貴重な1日がなくなると覚悟しておいた方がいいでしょう。
とくに何か必要というわけではありませんが、予定として頭に入れておきましょう。
新クラスになるに伴って、机イスの過不足がないように、また教室配置が変わった場合はごそっと入れ替えをする作業があります。
学校によっては、小学校の場合、新六年生が登校してきて一緒に行うところもあると思います。
子ども達にしてみると、今まで見たことのない先生がいると興味津々です。特に若い先生だとなおさらだと思います。ちょっとしんどい学校だと、子どもが「この先生は、どうだろう?」と距離を測ってくる子どももいると思いますので、あまり馴れ馴れしくならないよう毅然とした態度でいるようにしましょう。
準備は服が汚れることも多いですので、ジャージを用意しておくといいでしょう。
色んな仕事を経て、ようやく自分のクラスの仕事に辿り着きます。正直、ここからが一番大事な仕事です。だって直接子どもに関わってきますからね。これができていないとクラスのスタートを切ることができません。
できていないと始業式前日、夜おそ~くまで残って仕事をしないとならなくなります。
給食当番、クラスの当番…。4月は決めることが山ほどあります。決まらないとスタートができません。
もちろん子どもが来てから決めるのですが、どのようなものにするのか準備しておくといいでしょう。子どもの名札を作り、掛けるタイプのものにするのか、それとも小さめのホワイトボードを購入し、子どもの名札をマグネットタイプにするのかなど考えて準備しておきましょう。
これをやっているかやっていないかでは、新学年がスタートしてからの忙しさが違ってくるからです。
とはいえ、どんなものがいいのかが分からない人がほとんどだと思いますので、学年の先生が作っているものを使わせてもらったり、一緒に作ったりするとよいでしょう。
学年の先生だけでなく、いろんな教室をのぞかしてもらい、自分が使いやすく、子どもたちにも分かりやすいものを見つけましょう。
教室の後ろの個人ロッカーや体操服やエプロンを掛けるフック、下足箱の名札作りをしなければなりません。学校によっては、始業式が終わってから貼るところもあると思います。(字やスタイルで担任発表前に子どもにバレないようにするため)
ですが必ずいるものなので準備しておきましょう。学校や学年で統一しないといけない場合もあると思いますので、確認しておくことが大切です。
とくに決まりがない場合は、自分が使いやすいものでOKです。
ただし学年末には剥がさないといけないので、剥がしやすさを考えてから貼るようにしましょう。
ある程度の時間割は、時間割担当の先生が作ってくれています。専科や体育の時間が重なると授業ができないからです。
時間割が学校としてもう決定している場合は、クラスの時間割を作っておきましょう。早いうちに子どもに渡せると、子どもも親も自分も安心です。エクセルやワードをうまく使って作りましょう。
困ったときは学年の先生に相談して、使っているもののデータをもらい自分のクラス用のものをつくりましょう。
時間が結構かかるのが学級通信作りです。必ず出さないといけないものではありませんので、割り切って1枚も書かない先生もいらっしゃいますが、さすがに初任者のころからそのスタイルは難しいかもしれません。
保護者も「今年の先生はどんな先生だろう?」と気にしているからです。
ですから書いた方が無難です。しかし時間がかかります。今まで文章をあまり書かない学生上がりの方はなおさら時間がかかるでしょう。出そうと思っているならば、早めに作成しておくようにしましょう。
ここに挙げたものは最低限しなければならないことの一例です。細かいことを言い出すと、やらなければならないことはまだまだたくさんあります。
ポイントとして言えることは、
”困ったら学年の先生に相談”
です。よほど変わった先生と組んでいない限り、マネをしていけば問題ないでしょう。やることは非常に多いですが、しっかり準備をして始業式に臨みたいですね。
始業式までの準備時間は非常に短いです。少しでも見通しをもって、効率よく仕事ができるように頑張りましょう。