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先生を続けていると、次第に物が増えていってしまいます。誰しもがそうなると思います。やっているうちに必要なものがどんどん出てくるからです。
上手に片づけていかないと置き場に困りますが、かといって必要な物がないともっと困ります。今回は、小学校の先生向けの記事です。なくてもおそらくすぐには困りませんが(当該学年の担任になると必要)後々必ず必要になってくるものを紹介しておこうと思います。
急に必要になっても、すぐに手に入りにくいものもありますので、早めに準備しておくのもいいと思いますよ。
1・2年生を担任すると必須アイテムです。1・2年生の音楽といえば鍵盤ハーモニカですからね。
「えっ? 音楽って専科の先生じゃないの?」
そう思われたあなた‼ 残念ながら低学年は、担任が教えることの方が多いです。ですから、専科の先生が教えてくれるならラッキーぐらいに思っておきましょう。
ということで鍵盤ハーモニカを教えなければなりません。上手な子を指名しながら教えていくこともやろうと思えばできますが、低学年には手本を示すことが大切です。
そのときに自分の鍵盤ハーモニカがあるのとないのとでは、指導のしやすさが断然に違います。自分のものであれば音を出すこともできますからね。
もちろん自分が小学生の頃に使っていたものがある方は、ちゃんと音さえ出ればそれでも十分かと思います。(ホースは買いなおした方がいいかもしれません。)3年生以上でも音楽会などで使うこともありますので、自分のものを持っておきましょう。
鍵盤ハーモニカとくれば、3年生から始まる音楽。そう、リコーダーです。誰しも思い出があるのではないでしょうか? 初めて吹けるようになると嬉しいんですよね。3年生の子どもはリコーダーを吹くのをとても楽しみにしています。
3年生も1・2年生と同じく担任が音楽を教えることの方が多いと思います。
ぼくが教師をしていたころ、高学年が多く、音楽は専科の先生にしていただくことが多かったです。ですが…、3年生の担任することになったとき戸惑いました。
”音楽ってどうやって教えればいいんだ…”
いや~、あのときは焦りましたね。歌の教え方もよく分からないし、何よりリコーダーが手元になかったので、リコーダーを手に入れるまでは、誤魔化しながらやっていました。
3年生の担任になれば、ほぼ間違いなく必要です。でも高学年でも音楽会で必要になったり、学校によっては音楽会で先生たちの合奏をするところもあると思います。そんなときにリコーダーが必要になることも結構ありますので、これは早いうちに準備しておいてもいいでしょう。
こちらは、もう説明不要ではないでしょうか? 「絵の具セット」です。
1年生から指導で使いますし、授業中はもちろんのこと放課後に次の図工の見本を作るときにも必要です。
そして案外活躍するのが、絵具セットを忘れた子に貸すときにも使えます。絵の具って教科書などとは違い、隣の子と一緒に使うってとても使いにくいんですよね。ですから、どうしても今日仕上げてしまいたいときに子どもに貸してあげられる絵の具セットがあると非常に便利です。
長く使えるものなので、1セットは持っておきたいですね。
続いては「習字セット」です。書写は、専科の先生が指導してくれることが多いです。意外かもしれませんが、1~4年生までに専科の先生がつくことが多いです。なぜなら、習字は小さい学年の方が手がかかるからです。
1・2年生は硬筆。3年生からが習字です。
ですから3年生で、人生で初めて墨を使う子どもはかなり悲惨なことになります。「どうして、そんなに汚れるの?」という具合に…。
5・6年生はというと、実は担任が指導しないといけないパターンが結構多いです。音楽や家庭科に専科の先生の配当がいき、書写まで回らないことが多いからです。
ですから高学年を担任したときには、習字セットが必要になることがあります。もちろん、指導するときは、水黒板(水で書くと黒くなる黒板)を使うことが多いので筆さえあれば十分ですが、お手本を書いたり、子どもの書いた字を添削するときには習字セットがあった方が格段に仕事がしやすいです。
絵の具セットと同様、忘れた子に貸してあげるときにも使えるので1つは持っておきたいですね。
おそらく4年生から使うことになる彫刻刀。小学生の頃、買ってもらった記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか? 小学生の頃は、使うのが楽しみだったと思いますが、指導する側になると結構怖いんですよね。ケガをさせないようにと…
効率よく指導するためには、やはり見本があるとやりやすいです。
持ち方や動かし方。この辺りは、動画やプリント教材を使って何とかなるかもしれません。しかし、見本を作ったり、実際に彫っているところを見せるとなるとそうはいきませんよね。
最近のものは、刃が鋼製になっていてとても彫りやすいです。これから長い教師人生のことを考えるといいものを買っておいて損はないでしょう。
突然、意味を聞かれてもすぐに出てこない言葉って結構ありますよね。普段は普通に使っている言葉でも、意味を知らない小学生に分かるように説明しようとするとなおさらです。
子どもが言葉の意味を知ろうとしている学びのチャンスを潰さないためにも活躍するのが「国語辞典」です。
国語の時間に使うことはもちろん、社会や理科の授業でも言葉の説明に困ったときには、辞書が手助けしてくれます。
学校によれば、教室に子どもが使えるように完備されているところもありますが、図書室に40冊ぐらいどーんと並べられている学校もあります。教室にあると、授業中にでもさっと使うことができますが、図書室だと毎回わざわざ取りに行くわけにはいきません。
意味を調べることで自分も勉強になるので、自分専用のものを早めに一冊持っておくのが賢いかもしれません。
小学校の先生は、教える科目が多いため、どうしても必要な物が多くなってしまいます。今回紹介したものは、1~6年生まで一通り担任すれば、必ずといっていいほど持っているものだと思います。
ですが、必要と感じたときは忙しくて準備ができなかったり、なかなか手に入らなかったりすることがあります。
どうせそのうち買うことになるのなら、思い立った時に準備しておき、気持ちに余裕をもって教育に取り組みたいですね。