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今回でオススメパンツシリーズの絵本、最終弾になりました。
今回は有名どころのパンツの本の紹介です。知っている方も「そうそう」という感じでご覧頂ければうれしいです。知らない方は、ぜひ読んでみてください。何歳になっても楽しめる、そんなパンツの本ですよ。
オススメの理由は、ユーモアにあふれた本だからです。ところどころに描かれているtupera tupera(ツペラツペラ)さんのユーモアを見つけると、tupera tuperaさんの絵本のファンになること間違いなしです。
作者は、tupera tupera(ツペラツペラ)さん。外国の方ではございません。日本の方です。亀山達矢さんと中川敦子さんによるユニットです。絵本やイラストをはじめ、工作、ワークショップ、舞台美術、空間デザイン、アニメーション、雑貨など、様々な分野で幅広く活動されている方です。
一度、講演会を聞きに行ったことがあるのですが、お話されていることの端々にユーモアがあり話し上手な方でした。普段から、おもしろいことはないかと探していらっしゃるそうです。
絵本の表紙が一面しろくまです。そしてそのしろくま(本)が真っ赤なパンツをはいています。もう一度いいます。本がパンツをはいているんです。真っ白なしろくまが赤パンツなので目立つこと間違いありません。黒にしなかったのは、黒だとパンダに見えてくるからでしょうか…。
そんなことを考えながら、ゆっくりとしろくまのお気に入りの赤パンツを下ろすと本を開くことができます。表紙に仕掛けてくる時点で、内容が期待できますよね。
肝心の内容ですが、そのしろくまさんがお気に入りのパンツをなくしている場面から始まります。心配になった仲良しのネズミくんが話しかけてくれますが、しろくまくんは「今日はどんなパンツをはいていたか」忘れてしまったらしい…
ということで、2人でしろくまくんのパンツを探しに行くというお話です。
各ページまず、パンツだけが見えるように仕掛けられています。そのパンツを見て、しろくまくんとねずみくんが誰のパンツかを考えます。ここに様々なユーモアが仕掛けられていて、「しましまのパンツ」や「とっても小さいパンツ」「足を出すところが10本もあるパンツ」なかには、「I LOVE ねずみ」とかかれたパンツまで。
想像がどんどんふくらみ、「もしかしたらあの動物?」と考えられるように描かれています。
パンツに誰のパンツかのヒントが隠されているので、とても想像しやすいです。ヒントが簡単すぎず難しすぎずのヒントであって、子どもたちが「自分で考えられた」「やった、予想通りだった」という達成感を持たせやすいと思います。
読み方としては、子どもと一緒に読み進めていってあげてください。
おかしがいっぱいの おいしそうなパンツ
「おいしそうだねぇ~。きっと食いしん坊の動物さんがはいてるんだろうねぇ」
「誰だろう?」
と声をかけてやると、子どもたちは色んな想像をすることができると思います。
ぼくが一番おもしろかったのは、
「はながらの かわいいパンツ」です。
はながらの可愛い小さなパンツが途中で登場します。誰のパンツか分かりますか? さすがのしろくまくんも小さすぎるので、自分のではないとは分かったみたいですが、誰のパンツか考えるのが面白かったです。
我が子が想像して答えを言ったのを聞いて「なるほど~」と感心しました。「花柄」という部分で子どもは考えたようです。
と同時に、tupera tuperaさんうまいなぁ~と思いました。
tupera tuperaさん他にもたくさんの作品を出されております。
有名なところでいいうと、
・パンダ銭湯
・うんこしりとり
ですかね。パンダ銭湯は、「パンダをそんな風に考えて絵本にしたか~」という自分には全くなかった発想を表現されているあたりがぼくは大好きです。
他にも、
・かおノート
・やさいさん
・いろいろバス
などがあります。どれもいい作品なので、できれば別の機会に紹介したいと思います。
パンツシリーズ第三弾いかがだったでしょうか? 個人的には、とても楽しめる一冊だと思います。
tupera tuperaさん本当にユーモアのある方で、どのあたりにそう感じるかといいますと冒頭で紹介した本に、はかせている「赤パンツ」 紛失した場合は切手を添えて「パンツ希望」と書いて出版社まで送れば、「替えパンツ」をもらえるそうです。
確かにパンツの紛失はあり得るので、それを面白く描いているあたりが作者の人間性が出ているなぁ~と感じます。
しろくまのパンツのおちは、絵本の最後のページにもちろん用意されています。この落ちも秀逸です。まさかそんなこと…。「ええっ!! ほんまや!! やられた~」という感想です。
うちの子どもも「うそぉ~」と言いながら、何度も絵本のページをめくっていました。
親子で楽しめる一冊なので、ぜひご一読ください。