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4月、学校が動き出すと教師たちは、授業準備、行事、クラブ会議など、めまぐるしく働くことになります。それが教師の仕事であるからです。
平日はそうとして休日、教師はどのように過ごしているのだろうか? どう過ごすのがよいのかということについてお話していこうと思います。
結論から申し上げますと、“がっつり休んでリフレッシュ” これにつきます。教師も人間ですからね。
「なかなかできないよ~」という声も聞こえてきそうな気がします。なんてったって文部科学省が2016年度に公立校の教員を対象に実施した “勤務実態調査” では、過労死ライン(月80時間以上の時間外労働)を超える教員が小学校で3割、中学校で6割ということが明らかになっていますからね…。
新任のうちに悪しき習慣が身に付いてしまうと、これからそれを基準として働いていくことになってしまいます。仕事も自分の人生も楽しむために、どうすればいいかを考える必要があると思います。
ぼくも以前までは、休日も出勤していましたが子どもが生まれたと同時に働き方を見直し、効率化を図りました。すべての先生に気持ちよく働いてもらえるために参考にして頂ければ幸いです。
他の仕事でも休みの日に出勤があることはあるでしょう。しかし、教師の土日出勤率は異常に多いと思います。
そして、たいていの場合 “来ている先生は同じ” ということが多いです。それはどうしてなのか? どうするべきなのか? そこから考えてみたいと思います。
最近になって、ようやくニュースにも取り上げられるようになってきました。いわゆる “ブラック部活動” というやつですね。子どもはもちろん、教える側の教師も大変です。どうして休みなく部活があるのか? 理由は、“決まりがないから” です。
勝利至上主義になるとどうしても練習が過密になってきます。となると、指導者もできる人に回ってきます。そしてその人ばかりが指導するという事態になっています。
“勝利=悪” ではないので、今まで禁止されることはありませんでした。しかし時代が変わってきました。学校の教育システムが時代に合っていないのです。学校の外では、専門のスクールが溢れ、本当に強くなろうとする子どもはそちらに通っています。
その事実をしっかり受け止め、“部活動のあるべき姿” を考えなければいけません。国もそうですが、最終は現場に任されるのが、かなしいかな日本の現状です。
ですから、“部活動をしない日を設ける” など各校ごとに取り組む必要があります。誰かにしわ寄せがいっていることを自覚し、決まりを作ろうという流れにしていきましょう。
教師は全体的に真面目な人が多いです。そのため、遅くまで仕事をしたり、休日出勤をしたりしていることもあります。かといって、そうでない教師もいます。ここで気をつけないといけないのが “休日出勤をしている教師=優れた教師” ではないということです。
その教師にとっては、そのスタイルが基本となってしまっているのでしょう。新任からそのようなスタイルになると以後、よほどのことがない限り変わりません。
“手を抜く” ということではないですが、“早く、しっかりしている教師” はどのようなワーキングスタイルなのか身近な先輩を観察したり、聞いてみたりするとよいでしょう。
“とりあえず行っておこう” こう考えていれば危険信号です。しかし、来週からの不安を拭い去るために印刷だけやりに学校へ行く教師もいます。でもそれって、仕事をする日と、休みの日の区別がついていませんよね。
“勉強と休み時間のけじめはしっかりつけよう!!” などと子どもには指導するのにおかしな話ですよね。笑
毎日仕事のことを考えていると、自分の人生が楽しめません。不安からの土日出勤は避けましょう。その仕事は月曜日でも必ずできます。
教師の仕事は、やってもやっても “これで終わり” ということはなかなかないでしょう。それほどやるべきことが多いからです。では、土日も仕事を続けるべきなのか…。そうではないとぼくは考えています。
仕事をする日と、休みの日はしっかり区別することが大切だと思います。そうすることによって月曜日から元気な姿で子どもと接することができるからです。
漢字からも読み取れるように “休日” 休みの日です。しっかり疲れをとることが大切です。当たり前と言えば、当たり前でしょう。身体が元気になると、仕事をしようと思う新たな活力がわいてくるからです。
誰しも経験があると思いますが、徹夜した翌日を考えてみてください。始めこそアドレナリンが出ていてやる気があるかもしれませんが、徐々にパフォーマンスが下がってきますよね。それと同じです。
あれもこれもと考えて休みなく働き続けていると翌週のパフォーマンスは間違いなく下がってきます。ですから、休日はしっかり休んで疲れを取ることが必要です。
気分転換を行うことが大切です。疲れを取ることは大切ですが、だらだらと家で過ごすのはあまりオススメしません。日曜の夜には “何もできなかった” という感覚に陥るからです。ですから、疲れが取れたら気分転換を行いましょう。
やることは自分の好きなことで仕事と関係ないことなら何でも構いません。スポーツをするもよし、友達と買い物に行くもよし、飲み会を開くのもいいですね。
リフレッシュすることで頭も気持ち的にもスッキリし、次の仕事に取りかかることができます。身体の疲れが取れたら、心の疲れもとってあげましょう。
とはいうものの、“休んでばかりでは翌週からの仕事が心配” という気持ちもわかります。仕事がすべて片付いているわけではありませんもんね。
ですから、最低限やっておくべきことはやっておきましょう。
絶対やるべきは “週案を立てておく” ことです。これをしておくだけでも、来週の見通しがもて、気持ち的にも安心することができるからです。
やることが分からないと、不安な気持ちは増幅するものです。子どもたちへの指導も行き当たりばったりにならないように計画は立てておくとよいでしょう。
しっかり休日を楽しむためには、やはりどこかで頑張らなければなりません。そうでないと時間を捻出することができないからです。
平日の仕事を思い出してみてください。“今やらなくていいから土日にしよう” と後回しにしている仕事はありませんか? その仕事を少しずつでいいのでやる時間を作りましょう。
例えば、クラス35人分の作文を見るとしましょう。一気に見ようとするとかなり時間を要します。さすがに35人は途中で休憩したくなりますよね。
ですが、1日7人だとどうでしょう? 7人ぐらいだとどこかで集中すれば必ず時間はあるはずです。7人なら一気に見ることができます。それを5日間続けると土日の仕事はなくなります。
できる教師は、その時間を見つけるのが上手い教師です。逆にそうでない人は、その時間をダラダラ仕事しているか、休憩しています。
平日の隙間の時間を見つけて、少しノートを見る、1時間分の授業を考える、その積み重ねをすることで自分の時間を作り出しましょう。
だらだら仕事をしてしまう人にはこれがオススメです。時間制限をする方法です。制限があった方がその時間内に力を発揮することができるからです。
だらだらする子どもに “だらだらしても意味がない、集中してやろう” と言うのと全く同じです。それでも時間オーバーしてしまう人は、予定や約束を入れてしまいましょう。そうした方が集中もできますし、そのあと楽しむこともできます。
先ほどと似ていますが、自分の時間管理をしっかり行える人は仕事ができる教師であると言えます。
休日はとにかく自分のために使うことを心がけましょう。仕事も大切ですが自分の人生を楽しむことの方がもっと大切であると思うからです。
しかも、この仕事は仕事に真面目すぎるよりいろんな経験がある人の方が魅力的です。授業以外の先生の経験した話が面白かった経験はみなさん絶対ありますよね。
子どもにそんな小ネタを話す話題を作れるのが、“休日の経験” だと思います。上手く時間を使って、休日は “がっつりリフレッシュ” このワーキングスタイルを新任のうちから身につけられるようにしましょう。