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世界で一番かわいいのはもちろん我が子!! 自分の子どもが一番かわいい、そう思うのは親として当たり前です。
でも子育てをしていると、どうしてもイライラしてしまうことってありますよね。小学生以上のお子さんをお持ちの場合だと、宿題で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実際、ぼくが教師をしていたころも宿題で悩まれている保護者の方は、数多くいらっしゃいました。「帰ってきてもなかなか宿題をしない」「集中して勉強しない」などなど。
子どもが思うように行動してくれないとどうしてもイライラしてしまいます。そんなときの解決方法はこれしかありません。
「ルールを子ども自身に決めさせる」
これです。ルールを決め、そのルールに従って行動してくれるだけで親として宿題へのストレスはなくなると言えるでしょう。では、どんなルールを決めていけばいいのか解説していこうと思います。
そもそもなぜ子どもの宿題でストレスを感じるのか理由を考えてみることにしましょう。答えは簡単です。自分の子どもを愛しているからです。
他の子どもが遊んでばかりで宿題をしていなくても、イライラすることなんてありませんよね? なぜかというと自分と直接関係がないからです。
しかし我が子に関しては、そういうわけにはいきません。自主的に勉強できるようになってほしいし、学力もつけてほしい、行く行くは仕事をして自分で食べていける大人になってほしい。そんな親としての願いがあるはずです。
その想いや希望が思った通りに行動してくれない子どもに「イライラ」として現れているんですよね。ですから、子どもの宿題でイライラするということは、それだけ子どものことを考えている証拠だと言えます。これは事実です。
想いや希望が強ければ強いほど、思った通りに行動してくれないとイライラしてしまうものです。心理学の面から言っても、これは人間の正常な感情だからです。
しかし残念なことに自らストレスを助長させる行動をとってしまっている方もいらっしゃいます。「怒る」「無理やりさせる」「放置する」です。この3つは、子どもにとっても親にとってもいいことは何一つありませんので、回避するようにしましょう。
怒られていい気分になる子どもは、そうそういないでしょう。子どもは大好きな親に認めてもらいたい欲求が強いからです。
ですから怒られることによって子どもに「頑張らないと」「よし、やるぞ!!」などプラスの感情は全く生まれません。それどころか、「うるさいなぁ」「分かってるよ」などマイナスの感情が芽生えてしまいます。
そうなるとどちらにもメリットは発生しません。グズグズしていると、こちらはどんどん苛立ってきますが、そこはぐっとこらえて怒らないようにしましょう。
無理やり宿題をさせる。これもデメリットの方が大きいです。形としては終えることができるかもしれませんが、子どもにとって全くためになっていないからです。
自分の意思に反して無理やり何かさせられることほど苦痛なことはありませんよね。一度それを経験してしまうと、「宿題=苦痛なこと」と頭がインプットしてしまいます。
そうなってしまうと、力で抑えられるうちは何とかなっても、高学年になるときっと宿題をしなくなってしまうでしょう。そうなると、またイライラしますよね。ですから、無理やりやらせることもやめましょう。
やらないなら放っておこう。先生に怒られればいい。そう考え放置するのもNGです。子どもは関心を持ってもらえないと感じ、自己肯定感が下がっていくからです。
「放っておこう」と思っても実際、親の頭の中では気にかけている状態だと思います。ですから、放っておいた結果、できていいないと再度イライラが募ってきます。
放置したところで、子どもにも親にもいい影響はないでしょう。
実は子どもは案外「やらなければいけない」と思っています。勉強が分かりたいという欲求のためでもあるし、やはり学校に行くと他の友達の目もあるからです。
「学校は社会の縮図」といえるので、クラスのみんなが毎日やっていることを当たり前のようにやらなければ、そういう人間というレッテルを貼られます。友達から信用されなくなるわけです。
宿題を毎日していない子どもは、
「〇〇ってさ、いっつも宿題せーへんよな? ズルくない?」
「ちゃんと真面目にやりや」
など必ず友達に言われています。
自分だけツライことから逃げようとしているんだから当然ですよね。子どもはそういった経験を積んで、自分だけ楽をするのはいけないことだということを理解しています。
ですからたいていの子は宿題をやらなければいけないと思っています。取りかかりに時間がかかる部分がイライラするポイントだと思いますが…。
宿題をするのは当然ながら子どもです。ですから、宿題に関してのルールは子どもに決めさせるのがベストです。決められたルールより、自分で決めたルールの方が「守ろう」という意識が強くなるからです。
学校でも同じです。できる先生はクラスを作っていくときに子どもを中心としてルールを作っていきます。クラス目標やボールの使い方など、子どもに関することは子どもが考えます。
しかしこれにはポイントがあります。何でもかんでも子どものいうルールだと、ルールとして成立しません。自分に厳しくルールを決められる子どもは少ないからです。ですから、そこは大人の出番です。子どもが主になって決めているという自覚を持たせながらも、こちら側が主導権は握っておきましょう。
あくまでも目標は、子どもが決めたルールの中で子どもが宿題を終えることです。
ぼくが教師をしていたとき保護者にオススメしていた決め方は、まず帰って来てから「やらないといけないこと」「やりたいこと」を紙に書きださせて決めていく方法です。
「宿題」「遊び」「テレビ」このあたりはたいていの子どもが書きだすでしょう。
次にそれをどのようにこなしていくかを子どもに考えさせます。このときあまり口出ししてはいけません。そうすると親の決めたルールになってしまうからです。
そして子どもの考えをなるべく採用し、ルーティーンの流れを決めていくという方法です。
そうすることで子どもが中心となって作り上げたルールになるわけです。
それができたら宿題をする時刻と時間を決めましょう。まずは時刻。これが決まっていないと始めるまでに時間がかかるからです。習い事もあったり、遊びの約束が入ったりすることもあるので、
といくつかに分けて柔軟に決めておくことが大切です。
1つのルールだと、またそのルールを巡って言い争うことになるからです。
「宿題に取り組む時間」についても考えておきましょう。やる気が起きないからといってダラダラとすることは効率がよくありません。ですから宿題をする時間は始めに決めておくとよいでしょう。
小学生の場合だと、「10分×学年」をひとつの目安にしましょう。もちろん個人差がありますのでそのあたりは臨機応変に決めていきましょう。
ルールが決定したらあとは、もしもの場合も一緒に考えておきます。ルールがあるということは、ルールを守ればあとは自由。自由があるということは責任もあるということも一緒に教えてあげるといいですね。
もしルールを守れなかったらどうするか? これを考えます。
など、子どもに考えさせるようにしましょう。
「1日ゲーム禁止」などすぐに守れてしまうものだとルールの効力が発揮しにくいので、そのあたりは親が上手く主導権を握っておく必要があります。
これさえできれば、イライラすることもなくなっていくでしょう。それでもイライラする場合は、子どもを信じる気持ちが少し足りないのかもしれません。自分の子どもが考えて取り組もうとしているルールですので子どもを信じて見守ってあげましょう。
最後に、もうお分かりかと思いますが、ルールが守れたときは大いに褒めてやってください。その経験が次につながります。自分で決めたルールを守って目的を達成するということは、子どもにとって大きな自信に繋がるからです。
自分の大切な子どもを信じ、良好な関係を築いていってくださいね。