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教員を志す方こんにちは!!
どうも、パパっと先生です。
今回は、「集団討論、集団面接のコツやポイント」についてお伝えしようと思います。どこの自治体も面接重視の傾向がありますので、しっかりとポイントをおさえておく必要があります。
ポイントは自分の考えを相手にうまく伝えることです。どういうことかというとズバリ、「具体的に」です。
どのような状況になってもこの「具体的」という部分は外さないようにしてください。
理由は、具体的に話すことにより説得力がぐんと増すからです。メンバーにも説得力が増しますし、試験管にも「しっかり考えているな」という印象を持ってもらうこともできます。
ですので、具体的に話をするように心がけましょう。
集団面接、討議をする目的は何だと思いますか?
ぼくはここを見られていると思います。大きく5つに分類してみました。
① 何とかしようとする力…うまく面接や討議を進めようと努力しているか。
② 積極性…進んで発言する力があるか。
③ 共感性…メンバーの意見に共感できているかどうか。
④ 社会性…コミュニケーション能力があるかどうか。
⑤ 考え方…ものごとの見方や考え方について。
ペーパーテストでは知ることのできない部分です。もちろんこんなテストをするのは、その人が「教員として向いているかどうか」を判断するためです。評定項目を頭に入れて、面接や討議にあたることはとても有利です。常に頭の片隅に置いておきましょう。
では、それぞれ細かく考えていきましょう。
①②については、その面接、討論をうまく進めようとしていればOKです。「具体的」にいうと、話し合いがストップしてしまったときに、
「この問題を違う角度で見てみると私の考えは…」
「今までの話をまとめるとポイントは…」
など、再度話し合いを進行させるような意見を出すことです。
また、一通り話が進んだにも関わらず、一度もしゃべっていない人がいると
「○○のような意見が出ていますがAさんはどう思われますか?」
と振ってあげると好印象を持たれます。
もちろん、自分の意見を言うことは何より大切ですが、発言が多くなり過ぎると「協調性がない」と捉えられることがありますので気をつけましょう。
相手の意見に共感するためには何をすればよいでしょうか?
まず発言者の方をしっかり見て話を聴きましょう。
次に柔らかい表情で相づちを打ちます。
そして自分が発言する時に、共感できたことを伝えてから自分の意見を述べます。
そのとき、何より大切なことは「具体的」に伝えることです。
「Bさんの意見には、とても賛成です。私の意見は…」
ではなく、
「Bさんの意見の○○という部分に私は大いに共感します。それに付け加え、私の意見は…」
とつなげましょう。
そうすることで、「Bさんの言いたかったことをちゃんと理解しているな」というように伝わります。直前の人の発言だけじゃなく、
「先ほど言われた、Cさんの△△という部分とBさんの○○という部分は、共通しており非常に大切なポイントだと感じました。それに付け加え、私の意見は…」
と始められると最高ですね。相づちとともにこういう発言の仕方ができれば、共感性については満点間違いなしです。
人とコミュニケーションをとることができるかをみますので、普通に面接、討議ができていれば大丈夫です。
逆に考えれば、教師はコミュニケーションの職業です。コミュニケーション力が著しく乏しいと判断されれば、その時点で残念なことになります。
緊張しすぎてこわばらず、柔らかい表情で話しましょう。また話す対象は1人ではなく何人かいますので、まんべんなく全体を見渡しながら話すこともポイントです。
討議内容から大きく離れなければ大丈夫です。共感することは大切なことですが、具体的に自分の考えを持っておかなければなりません。
例えば、
「教員として大切な資質は何か」
というお題に対して、討議を進めていくとします。
あなたならどういう考えをもち、どのように発言をするでしょう? 面接で出されたお題だとして考えてみてください。
「豊かな心を持つこと」が自分の意見とした場合、
「私が大切だと考えることは、豊かな心を持つことです」
で終わってしまうと、「具体的には?」と思われますし、次に話すメンバーもどう繋げればいいか困ります。
こんな場合は、
「私が大切だと考えることは、豊かな心を持つことです。理由は、心に余裕がないと十分な教育が行えないからです。豊かな心を持つためには、自分自身を見つめ、受け入れる必要があると思います。自分を理解することにより、他者を理解することにつながると考えるからです」
と答えましょう。
先ほどとどう違うか分かりますか?
自分の考えに付け加え、
「具体的な理由」
「そのための方法」
を述べました。
そうすることで、説得力が大幅に増したことが分かると思います。
経験すればできるようになります。
「自分の意見」「具体的な理由」「そのための方法」3つをセットで考えましょう。紙に書き出して整理すると分かりやすいですよ。
自治体によって、役割分担をするように指示がある場合があります。
役割分担として考えられることは、「司会」「書記」「タイムキーパー」です。
それぞれの役割は次のような仕事をする必要があります。
討論を行う上での進行役です。
司会はかなり重要度の高い役割です。テレビ番組でもそうですが、司会があたふたしていると番組が成り立ちませんよね。それと同じです。司会の練習をしたことがないような人が、司会を務めると討論全体の質が下がってしまい、全体の評価が悪くなりますので注意したいですね。
司会の仕事としては、
・話し合いの流れを作る
・発言できていない人に機会を与える
・ところどころでポイントをまとめる
・論点がずれている場合は修正できるように話をもっていく
・最終的な結論をまとめる
です。司会の進行レベルが高ければ、討論自体の質も上がり、全体の評価アップにもつながります。もちろん、司会を務めた人の評価はぐ~~んとあがるでしょう。練習をして、自分にできそう、向いてそうな場合は進んで司会の役割をもらいましょう。
討論でみんなが出した意見をメモしてまとめる役割です。
書記になったからといって、発言しなければ討論としての評価はゼロです。ですので、発言もしながら、まとめないといけないので難しい役割になります。
書記のメモは、話し合いの途中で意見を整理するときや、結論をまとめる時に使われます。
書記の仕事としては、
・メンバーの意見をメモする
・途中でメモを見ながら話し合いがずれていないか確認する
・司会が結論を話すときにメモを渡す(分かりやすいようにメモしておく)
です。メモだけに集中できないので、非常に難しいです。ですが、上手にまとめられていると評価はかなり上がります。
書いたメモは机に置いて退出するよう指示されると思います。面接官は、そのメモを必ず見て評価に加えます。誰が見ても見やすいメモを取ることができているとかなりの好印象ですよ。
名前の通り時間を管理する役割です。
制限時間内に討論が終わるようにチェックする必要があります。
時間を計っておくだけですので、時計を気にかけておけば大丈夫です。
タイムキーパーの仕事としては、
・時間の管理する
・話の流れを崩さないように時間を告げる
です。話し合いの盛り上がり具合を見ながら時間を告げられると、評価が高いですね。司会や書記はちょっと厳しいという方は、タイムキーパーを引き受けてみてはどうでしょうか。
こちらのパターンもなかなか難しいです。面接室に8人ほど通され、お題だけ出されて話し合いがスタートするパターン。自然と一番初めに喋った人が司会となります。
司会の仕事は、前述のとおりなので司会を取るかどうかが一つのカギになります。このパターンの場合は、書記、タイムキーパーの役割がないことが多いと考えられます。
司会を務めたからといって、必ずしも評価が高くなるということはありません。何が何でも自分がやるっ!! という姿勢より、周りの状況に応じて
「もしよろしければ、私が進行させていただいてもよろしいでしょうか」
と周りの方々に同意を求めながら司会役を引き受けるようにしましょう。引き受け方も面接官は見ています。
次に喋る順番についてですが2、3番目に喋るのがよい。など言われますが、何番目に喋るかは、特に重要ではありません。5つの項目をクリアしながら、「具体的な」例を交えて話し合いを進められているかがポイントです。
役割がないということは、逆に考えると誰がしてもいいといえます。タイムキーパーの仕事は、意識さえしておけば誰でも出来ます。
こっそり指定された時間をチェックしておき、話の流れをみながら、
「あと、3分ほどで時間ですのでそろそろまとめましょうか」
などと発言すると、面接官に高評価ですね。
集団討論、面接は個人だけでなんとかできるものではありません。団体戦です。団体戦に必要なものは、もうお分かりですよね。
チームワークなくしては、試験を乗り越えられません。感覚としては、
「友人と教育について語り合っている」
というぐらいの気持ちで臨みましょう。
友達同士だと
「あ~分かる分かる」
「俺やったらこう考えるわ」
「そこが難しいけど、それが大事やんな~」
と話すことができますよね。それをオフィシャルな言葉にするだけです。
それだけで、6割は取れると思います。
あと2割は、「具体的に」です。
「自分の意見」「具体的な理由」「そのための方法」3つをセットで考えましょう。
残りの2割は、臨機応変さです。
・役割を誰も進んで取らなかったとき。
・話し合いが途中でストップしたとき。
・最後に時間が余ったとき。
ピンチはいくつか訪れます。頭の中で「ヤバイ」と感じたときこそ最大の見せ場です。頭をフル回転して、誰よりも早く言葉を発しましょう。ピンチの時にどういう行動をとるかでその人の真価が問われます。
「ピンチこそが極上のソース」です。
もう一度確認しますが、まずはチームワークをもって話し合いを進めることが大切です。そのなかで、他の受験生との差を見せるように心がけましょう。
面接仲間を集めて、一度でも多く練習することも大切です。
まずは本を読んで、討論、面接の知識を付けましょう。この本は、DVDも付いていて「具体的」で分かりやすいですよ。