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教員を志す方こんにちは!!
どうも、パパっと先生です。
採用試験の勉強は、はかどってますでしょうか?今回は2次試験でも実施されることの多い、模擬授業について書いてみようと思います。
初めて模擬授業をされる方、特に学生さんならどんなことをしたらいいか迷いますよね。どのように勉強、練習すればいいか確かに難しいと思います。
でもポイントは存在します。それは何かというと、
「その授業でつけたい力は何か」
ということです。
なぜかというと、面接官は「教材内容に関する知識や理解」「構成力」をみているからです。
これを知っておけば、模擬授業で高得点を取って合格へ一歩も二歩も近づくことができると思います。では、一つずつみていきましょう。
まず、基本的なことから行きましょう。模擬授業とはいったい何なのか?ということです。
何かというと、その場に子どもがいると仮定(もしくは面接官が子ども役)して授業を行うことです。
何のために行うかというと、その人が教師に向いているか? ちゃんと授業ができるのか判断するためです。
面接を行う側、つまり教育委員会にとっては教師にして大丈夫かをみる重要な試験となるわけです。授業は、毎日行うわけですからね。
でも、逆に考えると模擬授業で面接官をうならせれば、教壇に立つ夢に限りなく近づくことができるという試験になりうるということです。
ですので、ポイントをしっかり押さえ、いい授業を行いましょう。
当たり前ですが、模擬授業と実際の授業は全く違います。実際の授業では、そこに本物の子どもが存在するからです。
ぼくは、授業はこちらが教材研究をし、しっかり準備して最終的に子どもたちとともに作り上げていくものだと考えています。教育は、子どもありきですからね。
では、模擬授業で面接官は何を見ているのでしょう。
大きく3つポイントがあると考えています。
①教材内容に関する知識・理解はあるかどうか
②授業の構成はしっかり考えられているかどうか
③声や表情、所作は適切であるかどうか
これは、授業を行う準備がしっかりできているかをみるためのものです。
理由は試験に対して、これから教師になるものとして教材研究をした努力の成果をみたいからです。
自治体によっては、範囲が事前に指定されているところや、当日指定されるところなど様々だと思います。どの分野が来ても焦らないように、
「その単元で学ぶべきことは何なのか」
をおさえておきましょう。
こちらは、どのような授業を行うかみるためのものです。
理由は教師になったときにどんな授業を行うのか、事前に知りたいからです。
「楽しい授業がしたい」と考えて、トリッキーな発想で挑戦しようと思った方がいらっしゃるかもしれませんがやめておいた方が無難です。
面接官は複数いるので、全員に受け入れられるとは限らないからです。万人受けする授業を考えるようにしましょう。
パフォーマンスなどで、他の受験者と差別化を図ろうとしなくても架空の子ども(子ども役の面接官)に
「今日の授業で押さえておくべきポイント」
を確認して模擬授業を行いましょう。それだけで、面接官は「おおっ、ちょっと他の受験生とは違うな」と興味をもって見てくれることでしょう。
これは、子どもとしっかりコミュニケーションを取れるかをみるためです。
さっきも言いましたが、本来の授業は子どもたちと作り上げるもの。声の強弱や、表情、身振り手振りはとても大切なものになってくるからです。
講義や講習を受けたことがない人はいないと思います。一本調子で永遠と話し続ける人を思い出してみてください。そんな人から一日何時間も授業を受ける子どもがいるとしたら可哀そう過ぎますよね。
冒頭にも言いましたが、結局のところその1時間で
「つけたい力は何なのか」
ということです。
授業が終わって、「面白かった~」だけではいい授業とは言えません。その1時間でどんなことを子どもに学ばせたかったのかが重要です。
教師になればもちろん結果を求められますが、模擬授業ではそこまでは求められません。
しかし、自分がどんなことを教えたいのかを明確に持ち、(架空の)子どもたちと共有しようとする姿勢はとても大切です。その姿があるだけで、「しっかり考えられた授業だ」という印象をもってもらうことができます。
あなたがすべきことは「どんな風に導入して、どう展開しよう」と考えることではありません。そればかりに頭が行きがちになると価値の低い授業になるでしょう。
まず考えないといけないことは、「子どもが学ぶべきことは何なのか」ということ。それを考えた上で授業を構成していくことようにすると価値ある授業になるでしょう。
学生さんだと具体的にどんな勉強をしておけばいいのか分かりませんよね。日々授業をしているわけではないので当然です。
どのような勉強をしていれば役に立つかを紹介しようと思います。
一番効率がいいのは指導案を書くことだと思います。1時間の流れですね。どんな導入をして、どう展開していくか。発問や、予想される児童の反応も書きます。
教科や単元が決まっている場合は、そこの指導案は必ず書くようにしましょう。決まっていない場合は、小学校で受験する人は全ての教科で少なくとも2つずつは書いておきたいところですね。
そこで大切なことは、何度もお伝えしてきているのでもうお分かりですよね?
そう「つけたい力」です。
模擬授業は、自治体によって制限時間が設けられていると思います。自宅などで声に出しながら時間を計って練習しましょう。当たり前ですが時間が足りなかったり、短すぎたりすると印象が悪くなってしまうからです。
学生さんの場合だと、仲間同士で練習し合いながらお互いのいい部分をマネできるといいと思います。
1点だけ気をつけるべきことをお伝えしておきます。
それは、子ども役を面接官が行う場合です。
架空の子どもを設定する場合は、こちらの都合で授業を進めることができます。練習を何度も行っておけば、時間ぴったりに終えることができるでしょう。
しかし、面接官が子ども役をする場合はわけが違います。たいていの場合、残念ながら反応が悪い…。なので、幅を持たせた指導案を作っておくことをオススメします。時間的な幅もそうですし、一つひとつの発問をかみ砕ける言い方を準備しておくことです。
具体的には、
前時で習った12÷3の割り算の復習から授業が始まるとします。
「昨日習った12÷3ってどうするんやったかな?」
「・・・」
敢えて沈黙されているのかもしれません。でもここで、こちらが「昨日はこんな勉強をしましたね」と勝手に進めるとマイナスポイントです。
12÷3をかみ砕いて発問します。
「昨日は、12個のアメを3人で分けようとしたんだよね?どうやって分けたんだったかな?」
(12個〇を書いていく)
さすがにそうすると、面接官も
「1つずつ分けていった」
「3の段で考えた」
など言ってくれます。
沈黙をどう破るかをみられている可能性もありますので、面接官が答えざるをえないような発問の仕方も用意しておくと焦らずに進めることができます。
模擬授業は、何をすればいいか一番迷う試験であると思います。しかし、最も自由に自分をアピールできる試験であるとも考えられます。
冒頭でもお伝えしました、その授業で
「つけたい力は何なのか」
を組み込むことによって、模擬授業の質は飛躍的にアップします。授業力ありますよアピールを成功させて、合格をこちらへたぐり寄せましょう。
さぁ、参考書や出題される単元を見て「つけたい力」を考え始めましょう。